おはようございます。
ヴァイスメテオールが旅立って約3週間が経ちました。ここでちょっとこの馬との思い出を振り返ってみたいと思います。
この馬との出会いは2019年のシルクの募集でした。前年にシルクに入会したのですが、既に一次募集は終了しており、本格的に募集に参戦したのはこの年からでした。当時どうしてもクラシックを狙えるような馬が欲しかったこと、とは言えディープ産駒にはその前の年に2頭出資しており、違う種牡馬の仔が欲しくキングカメハメハ産駒のシャトーブランシュの18に目を付けました。
こちらが募集時の画像ですが変わらずかっこいいですね。トモが高く馬体がまだまだ大きくなりそうな感じに惹かれて抽優で申し込みし、愛馬となりました。
デビューは2020年の10月の東京芝1,800m。元々はスプリンターズSの週に福永騎手騎乗で中山の新馬戦に臨む予定が除外でスライド。当日は秋華賞の裏ということで鞍上は丸山騎手になりました。評判の良血馬に人気を譲りましたが直線で丸山騎手が2度後ろを振り向く余裕を見せて見事デビュー戦での勝利となりました。
2戦目は重賞に挑戦し、京成杯で4着に敗れます。3戦目は自己条件の中山芝2,000mにルメール騎手鞍上で挑みます。この日は土砂降りで馬場は泥んこでした。スタート後後ろに位置を取りますが後方待機というよりも進みが悪そうな印象でした。4コーナーでも絶望的な位置だったのですが各馬が道悪に苦戦する中で一頭だけ違う脚色で追い込み2勝目を挙げました。
その勢いでダービートライアルのプリンシパルSに挑みますが出遅れも響いて4着。春のクラシックへの参戦は叶いませんでした。
そして夏の福島ラジオNIKKEI賞に挑みます。鞍上はデビュー戦で勝利に導いた丸山騎手に戻りました。人気は4番人気でしたが重馬場も味方したのか直線ではハンデ戦とは思えないほどに突き抜けて重賞初制覇。これが私にとっても愛馬の重賞初制覇となりました。
その後は休養を挟んで菊花賞へ直行。悔しい負けになりましたが距離の壁がありました。それでも初めてG1の舞台に連れて行ってくれました。
2022年は小倉大賞典から始動。早めに抜け出しましたが、太め残りも影響したのか伸びきれず、後続に差されて4着。
そして彼の最後のレース。5/8のメトロポリタンS。D.レーン騎手との初コンビで、これからの為にも賞金加算が絶対。つまり勝利が絶対という状況でしたが、3頭の激しい叩き合いの中で”豪”腕のゲキに応えてハナ差凌ぎました。
そしてこの賞金加算を活かしてエプソムCに挑む予定でした。
たらればを言うのはおかしいですが、きっと勝ってくれていたのでは無いでしょうか?そして秋には天皇賞・秋に…それだけの期待馬だっただけに本当に惜しいです。
かっこいい馬体と顔。そして自身の名前にもなっている白い流星。名前の響き”ヴァイスメテオール”。私の職場でもこの仔のことを覚えてくれていて、誇らしかったです。本当に自慢の愛馬でした。
もうこの馬で夢を見ることはできません。ただヴァイスには天国でゆっくり休んでもらって、愛馬を見守って欲しいですね。夢の続きは残された馬たちで引き継いで、いつか必ず愛馬でG1制覇をしたいですね。
ありがとう私の中の名馬”ヴァイスメテオール” R.I.P
*写真の掲載についてはシルクホースクラブより許可を得ています。