おはようございます。
先日死亡したゼンノロブロイ。秋古馬3冠を達成したり、英国遠征を試みたりと立派な競走成績を残し種牡馬としてもオークス馬サンテミリオンを輩出しました。流石に最近は産駒は少ないですが、母父としての産駒は数多くいます。
今年のキャロットの募集馬にも4頭の「母父ゼンノロブロイ」がいました。
7. シャルールの21
27. プルメリアスターの21
51. リラヴァティの21
53. バウンスシャッセの21
中間の段階ではあまり人気はありませんでしたが、プルメリアスターの21は近親がリスグラシューということもあり、最終的にはそれなりに人気を集めていました。
私も過去に母父ゼンノロブロイの産駒に2頭出資していましたが、どちらも未勝利引退となり非常に相性が悪い母父です。ということもあり出資はなるべく避けているのですが世間の評価が気になり、色々見てみました。
2022年9月11日終了時点のの中央競馬での特別戦以上のレースの勝ち馬が40頭います。その中には重賞勝ち馬が3頭。2018年のエルムSを勝ったハイランドピーク、2021年のステイヤーズSを勝ったディバインフォース、2022年の京都新聞杯を勝ったアスクワイルドモアと全て”牡馬”でした。
特別戦勝ち馬の比率で見てみると牡馬/騸馬:牝馬 = 27:13で67.5%は牡馬が勝利しており、BMSとして牡馬有利な傾向が出ています。
まぁあくまで特別戦以上で区切っているのでクラスごとに区切ったりすれば結果は変動するかもしれませんが、現状の総賞金の性別ごとに出してみても牡馬/騸馬は5000万円以上獲得した馬が10頭いるのに対して、牝馬は6頭のみです。これは牝馬が繁殖に上がる年齢もあるので牡馬の方が長く競走生活を送れることもあると思います。なので、「母父ゼンノロブロイは牡馬がおすすめ!」と言いたいところなのですが、あることに気づきました。
母父ゼンノロブロイの牡馬賞金獲得上位10頭の中にクラブ所属馬は1頭のみ。それは現3歳のヴェローナシチー(牡3・佐々木晶)です。キャロット血統なのになぜか友駿の馬という本馬は新冠町のカミイスタットの生産。なんでこんなにクラブの所属馬が少ないんだ?と思って生産牧場を見てみたら牡馬の場合上位10頭にノーザンF生産が2頭しかいません😵タイセイモナークとジュンブルースカイのみです。つまり母父ゼンノロブロイのノーザンF生産の牡馬は⚠️危険⚠️ということです。
逆に牝馬の5,000万円以上獲得の6頭。この中でクラブ所属馬は2頭。キャロット所属のシーズンズギフト(牝5・黒岩)とストゥーティ(牝4・奥村豊)というアワブラの牝馬2頭です。この2頭はもちろんノーザンF生産。そして他にもノーザンF生産馬でアニメイトバイオの産駒2頭がランクインしています。ビッククインバイオとパイオニアバイオの姉妹です。4頭/6頭がノーザンF生産でしかもキャロットのアワブラ2頭が入っていますから、「キャロットの母父ゼンノロブロイの牝馬」は狙い目かもしれません💡ただ私は上述のシーズンズギフトの妹であるセツゲツフウカに出資して未勝利で終わっていますからもちろん一概には言えませんが…
ということでこの条件で今年のキャロットの募集馬を見てみると該当する馬は1頭のみ。バウンスシャッセの21だけですね!父がロードカナロアで募集額も5,000万円ですからそもそも回収するだけでも大変ですが、データ的には面白い存在だったかもしれません。如何せん煩い血統なのでこれまでの兄弟たちは期待ほど活躍できていませんし、全姉のグランワルツも未勝利でしたから不安要素が大きくて嫌われたのか中間でも名前が出ていませんでしたが、初仔の牝馬だった全姉の成績は度外視してみても良かったかもしれませんね。もちろん最終的に満口になりました!
もし来年以降の募集で該当するような馬がいれば、これまでは私は嫌っていましたが一考してみようかとおもいます。ただもっと活躍している母父ももちろんいますので敢えてこだわる必要はないかと😂BMSの通算EI 0.62ですからね…泣
*写真の掲載についてはキャロットクラブより許可を得ています。