キャロット募集予定馬 個人的注目の種牡馬の産駒【ドゥラメンテ/オルフェーヴル】

キャロットの募集予定馬から個人的に注目の種牡馬2頭を今回はピックアップしたいと思います。

まずはラストクロップとなるドゥラメンテ産駒になります。募集予定の段階では7頭がラインナップされています。この数はレイデオロの8頭に次ぐ2位の募集頭数。

メリートの22(母父Ridoute’s Choice)

母は豪州産🇦🇺で豪州のG1を2勝。G2を3勝という実績があります。半兄のキャンベルジュニアは日本で走り、8歳まで23戦して重賞勝ちこそありませんでしたが重賞2着が3回あります。それ以外の産駒成績はイマイチ。キャロットで募集されたウィットサンデーは骨盤骨折で2戦して引退。現2歳のウェーブロックはサンデーの募集でした。母17歳と高齢の産駒ですし、ウィットサンデーの怪我を考えると不安もよぎります。ただ逆に募集価格は抑えられそう。

リカビトスの22(母父ディープブリランテ) 母優

母のリカビトスはデビュー3連勝で秋華賞に挑戦。その後降級して再び当時の1000万円下を勝利して通算4勝を挙げました。芝のマイル前後が得意でした。祖母のエンシェントヒルもキャロットの所属でJRAダート1,800mで通算7勝を挙げています。ドゥラメンテ×母父サンデー系だとまだドゥラエレーデやシーズンリッチがいます。母父ディープブリランテはまだサンプル数が少ないですがダートの方が活躍馬が多いので、本馬はダートでも潰しが効くかもしれません。

レオパルディナの22(母父スニッツェル) 母優

母は芝1,200mでデビュー2連勝挑んだ小倉2歳Sで2着。阪神JF、桜花賞にも出走しましたが早熟でその後は箸にも棒にもかからずという感じ。産駒もJRAで過去2頭出走しましたがまだ未勝利で母としても正念場。これまでの種付け相手はキンシャサノキセキ、サトノアラジン、ミッキーアイルと短距離系の種牡馬が付けられていたのに急にドゥラメンテに変わったのでこれまでと違う成績を残せる可能性もあります。値段も抑えられそうですし母優対象ですが、成績を考えるとそこまで人気にはならなそうです。

シングルゲイズの22(母父Not A Single Doubt)

こちらも母は豪州産🇦🇺で母父のNot A Single DoubtはRidoute’s Choiceの産駒なのでメリートと近い血統構成ですね。シングルゲイズ自身も豪州G1を1勝、G2、G3を1勝ずつ挙げています。日本での産駒は現3歳のシルクのスカイゲイザーがロードカナロア産駒で8,000万円募集と高額で募集されましたが3戦未勝利、全て2桁着順で引退。2番仔は牝馬のハーツクライ産駒でサンデーRで5,000万円の募集でした。これまでの強気の値付けからすると本馬も5,000万円は超えてきそうなんですが、成績がイマイチですからね…

キラーグレイシスの22(母父Congaree)

母は米国産🇺🇸でG1ハリウッドスターレットSを制しています。産駒はJRAで6頭デビューして5頭が勝ち上がりを決めているので優秀。G1馬キラーアビリティも出しましたし、牝馬でもゼンノロブロイ産駒のキラービューティがJRA4勝を挙げています。母13歳の時の産駒ですのでちょうど適齢期にはあたります。ドゥラメンテ×米国系は欧州系との組み合わせに比べるとイマイチなところはあるのですが兄がG1馬となれば本馬は高額&人気になりそうですね。

フォトコールの22(母父Galileo)

母はアイルランド産🇮🇪ですが米国🇺🇸で芝G1を2勝。血統的には欧州系なのでドゥラメンテ産駒との組み合わせでは1番打率が高いですね。ただ母父Galileoがあまり日本の馬場との適性が合わないので、そこはネックかもしれません。半兄ブレガーロードは3歳6月デビューと出遅れ。米国で残してきた産駒も勝てていないので繁殖としてはまだまだ結果が出ていません。Quality Road産駒の牡馬ブレガーロードが8,000万円、モーリス産駒の半兄アドマイヤアストラがセレクトセールで1億4,300万円で取引と考えると牝馬ですが5,000万円は超えるでしょうね。

マラコスタムブラダの22(母父Lizard Island)

母はアルゼンチン産🇦🇷でアルゼンチンの芝2,200mのG1を勝利しています。そして繁殖としてもG1ホースレシステンシア、京成杯を勝ったグラティアスを出していて母としても非常に優秀です。母の産駒は明確で牡馬は全頭セレクトセール行き。そして牝馬は繁殖として戻すことも考えてクラブという感じです。牝馬はレシステンシアに続いて2頭目ですが、引き続きキャロットにやってきました。馬体次第ですが姉以上の成績も期待したくなりますね。アルゼンチン系との組み合わせではドゥラエレーデが出ています。レシステンシアで2,600万円募集でしたから、やはり5,000万円近くはいきそうですね。

7頭中母馬優先の対象馬は2頭。しかもそんなに人気になりそうな母では無いのでもしかするとドゥラメンテ産駒はうまく立ち回れば一般でも1頭は確保できるかもしれませんね。あとはお財布との相談でしょうか?この中だとマラコスタムブラダの22キラーグレイシスの22は最優先を使わないと難しいでしょうね。

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続いてのオルフェーヴル産駒。かねてより注目していました⏬

産駒数の低下もあってクラブでの募集自体が少なかった昨今ですが、今年のキャロットには3頭もラインナップされています。シルクでも2頭募集でしたし、ちょっとずつ復権してきていて嬉しいです。

エクストラペトルの22(母父キングカメハメハ) 母優

母はJRA1勝、地方川崎での交流戦で1勝という成績でダートで勝利しています。おじには重賞2勝のフィフスペトルがいる血統です。半姉のリアルスティール産駒アンスリウムがダート1,200mで勝利。リアルスティール産駒でもダートの方が適性が高くなると考えると本馬もダートかもしれません。白老F生産ですし、人気も価格も抑えられそうです。大きいところというよりはダートで堅実にというイメージですかね。

ティンバレスの22(母父ウォーエンブレム) 母優

母はダート1,800mで3勝。交流重賞のエンプレス杯で3着にも入りました。産駒は初仔のイスラボニータ産駒のパーカッションがダートで2勝。2番仔はクラブで募集されず未勝利引退。初の牝馬の産駒にあたるのが本馬です。こちらもダート適性が高そうです。ヘニーヒューズ産駒の半兄が3,000万円でしたが2,000-3,000万円の間での募集かなと読んでいます。

スターダムバウンドの22(母父Tapit)

母は米国産🇺🇸でBCジュベナイルフィリーズを含むG1 5勝の実績。2008年のエクリプス賞最優秀2歳牝馬に選出された名牝です。母としての実績は堅実。これまでの産駒はほとんどがサンデーRで募集されていてリアムが長距離で2勝し障害でも1勝。半姉エイプリスミストは芝長距離で3勝。ただリアム以降の産駒が未登録。母の年齢も16歳の時の産駒ですし、ここ数年の産駒の状況を考えると健康面が不安ですね。

この3頭の中での人気の読みは難しいですね。ただ共通して言えるのはどの馬もダートでの潰しが効きそうということですかね。アワブラを狙うなら牝馬のスターダムバウンドの22が面白そうなんですが、価格が読みにくいですね。あとは個人的にシルクでの結果もどうなるかで考えたいところでもあります。

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