前走は東京の1勝クラスをギリギリの勝負で勝ち切って芝での初勝利を挙げたライリッズ(牡4/宮田)は初の北海道遠征で札幌の阿寒湖特別に向かいます。
🟢 ライリッズ 🟢
- 23/7/26 函館競馬場26日は函館Wコースで追い切りました(69秒0-53秒2-39秒5-12秒9)。「今朝はウッドチップコースにて2頭併せの追走の形にしています。さすがに函館のウッドチップコースは小回りでちょっと忙しいと言うか、美浦調整時と比べれば気持ちを乗せていくように進める必要はあったとのことも、直線は真面目に走っていて、ゴール過ぎまでしっかり脚を使ってくれたと現地から報告を受けています。右前脚を中心に脚元の状態も変わりなく来ていますし、いい状態で送り出せそうですね。ダートを走っている馬ですし、時計の掛かりやすい洋芝自体は問題ないと思いますが、小回りでペースが急激に上がると戸惑う可能性もあるので、いかにスムーズに流れに乗って直線へ向かえるかがポイントになるでしょう」(宮田師)30日の札幌競馬(阿寒湖特別・芝2600m)にルメール騎手で出走を予定しています。
- 23/7/19 函館競馬場19日は函館Wコースで追い切りました(69秒6-54秒1-39秒7-12秒2)。「今朝はウッドチップコースにて2勝クラスのアヴニールドブリエ相手に先行して併入の内容です。右前脚は変わりないですし、順調にここまで進められました。馬体重は484から490キロくらいで推移していて前走比で少し減っての出走になりそうですが、毛ヅヤは良くて体調は良さそうなので、あとは週末、来週としっかり整えて来週に向かっていきたいです」(宮田師)30日の札幌競馬(阿寒湖特別・芝2600m)にルメール騎手で出走を予定しています。
今回は2走前に騎乗していたルメール騎手に手が戻ります。早くからルメール騎手確保というのは陣営の本気度が伺えます。
しかもわざわざ北海道に遠征させてまでレースに出す訳ですからここは結果を残したいところです。ただ気になるのはあまり小回りの競馬場の時に結果が出ていないことですね。福島も中山の芝も正直物足りない結果でした。脚の使い所が難しい馬なので小回りでエンジンが入り切るのに時間がかかって届かないというレース展開は避けたいところです。
今回は強そうな3歳馬ナイトインロンドンがいます。斤量差もありますし、前走の2着馬はライリッズの場合もナイトインロンドンの場合もフォーグッドでした。ライリッズはタイム差なし。ナイトインロンドンは0.5秒の差をつけているのでライリッズの方が分が悪いですが、洋芝適性の差が出るかもしれませんね。
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そんなライリッズの血統は⏬
祖母がベガ、半姉がハープスターという良血。そこに父ドゥラメンテですから、この馬が一般抽選で取れたのが今思うと不思議でなりません。募集価格も4,400万円でしたので全然納得できる価格です。確かに当時はまだドゥラメンテ産駒がデビューしたくらいの時期の募集だったので、父ドゥラメンテに対してまだまだ疑心暗鬼だったのかもしれませんね。
あとはハープスター以外のこの系統の成績が微妙というところはあるかもしれません。そもそもベガは僅かな産駒しか残すことができずに死亡。ダービー馬アドマイヤべガやアドマイヤドンなど出しましたが牝馬の産駒が母のヒストリックスターしかおらず、なかなか牝系が広がらないのでハープスター以降の活躍馬が出ずらい環境要因もあります。
本馬はトニービンのインクロスを3×4で持っているのが特徴的。トニービンを持つと古馬になってグイッと良くなってくる傾向があるので本馬も本質的には晩成型です。
阿寒湖特別と聞くと個人的にはファインモーションを思いですのですが、それ以外にもステイゴールド、マンハッタンカフェと後にG1を勝つ馬が勝っているレースでもあります。その頃と比べるとここ最近の勝ち馬の名前は物足りない感じはありますが2勝クラスを簡単に突破できるのであれば秋以降の活躍も非常に楽しみになりますね。