先週は4頭の出資馬が大挙して出走。しかも札幌、新潟、小倉と3場に別れて出走でした。
8/19 札幌9R 千歳特別(3歳以上1勝C) 芝1,500m
レッドシュヴェルト(牡3/尾関)
ゲートに入った時点からルメール騎手がやたらと動いていたのでスタートが心配だな…と思っていると案の定出遅れ。後方からになりますが押し上げ行こうとするもののなかなかスピードに乗り切れず。最後の直線では外から伸びてきますが3着🥉まででした。
ルメール騎手「ゲート内で少しチャカチャカしていて、最終的に座り込みかけて遅れてしまいました。スタート後も気持ちが乗らなかったのか忙しく感じるほどで、進んでいかなかったです。これまではもっと楽だったのですが…。それでも道中外を回した割に最後はファイトして良く伸びてくれました。これからも距離は同じくらいでいいと思いますし、一度叩いて体もシェイプアップするでしょうから、次はすごく楽しみです」
レース直線の雨もこの馬にとっては不利に働いたようですし、馬体重も成長分があるとは言えプラス24kgは重かった様子。前走2着に負かしたオメガキャプテンが既に1勝クラスを勝ち上がっていますし、ここは確勝を期待したかったのですが叩いて次走に期待ですかね。あんまり小回りのレースは向いていないようにも見えました。
8/20 新潟3R 3歳未勝利 芝2,400m
コスタレイ(牝3/池上)
こちらもゲートではちょっとうるさそうな様子で若干出遅れ気味。それでも後から構えて最後の直線へ。前に行った馬たちが最後まで粘っていたのですが、ゴール前で半馬身だけ前に出たのはコスタレイでした。上がり3F1位の34.8で前残りの展開を差し切り、単勝1.6倍の圧倒的人気に応えての1位でした。
8月20日(日) 新潟3R 3歳未勝利 （混） 芝2400m 津村明秀(54.0kg) 1着 1人気
津村明秀騎手「パドックからイレ込んでいたので返し馬もなるべく落ち着かせようとしたのですが、ゲート裏に行ってからもテンションは高かったですね。ゲート内もあまり落ち着きがなかったので、出しては行かずにじっくり構えました。１コーナーまでややハミを噛んでいましたが、その後は折り合いが付いていい感じに走れていましたよ。最後の直線で追ってからもしっかりと伸びてくれました。跳びが大きいので距離はあった方がいいタイプだと思いますし、もう少し精神面が成長してくれると体と気持ちがフィットしてくると思います」
ちょっとハラハラしましたね。完全に前が粘りきる展開でしたし、消耗度合いやメンタルの部分含めても今後続けて使うのは不可能。絶対に勝たなければならない条件でしたからね。そこをしっかり勝ちきってくれた津村騎手には感謝です🙏
これで3歳馬は9頭中5頭が勝ち上がり、ずっと目標にしていた50%以上の勝ち上がりを初めて達成🎉2017年産から出資して4世代目にしてやっとの達成。正直今年の3歳世代はもっと勝ち上がり頭数が増えると思っていたのですが、一筋縄では行きませんね。あとはキャロットのバロンゾラーレ(牝3/久保田)だけです。
8/20 新潟5R メイクデビュー新潟 芝1,800m
ベストミーエヴァー(牝2/国枝)
2歳愛馬2頭目の出走。デビューは2週間ずれましたがその分乗り込み、このレースへ。ゲートになかなか入らず難しいところを見せますが、レースでは中団のポジションから直線も進路を確保して伸びてきますが、右に左にフラフラ。外から1番人気のアドマイヤベルが伸びてきて丸山騎手が併せにいきますが、最後は向こうがハナ差だけ捉えて本馬は2着🥈に終わりました。
8月20日(日) 新潟5R 2歳新馬 芝1800m 丸山元気(55.0kg) 2着 3人気
丸山元気騎手「調教に乗せてもらった時にあまり自分からハミを取って進んで行くタイプではないように感じていたのですが、実戦でもそんな感じでしたね。ただ、返し馬から芝の走りはとても良かったですし、レースでもいいフットワークで走れていました。追ってからも反応を見せてくれて、最後まで一生懸命に走ってくれたと思います。馬場入りから返し馬を終えるまで落ち着いていたのですが、ゲートの寄り付きだけは悪かったですね。競馬を経験して行くうちに気性面など変わってくる可能性はありますが、現状はこれくらいの距離が合っていると思いますよ」
国枝栄調教師「新潟競馬場に到着してからも問題なく過ごすことが出来ました。とても落ち着いていましたし、そのままレースへ向かえればよかったのですが、ゲート入りを渋ってしまいましたね。金曜日にもトレセンで確認は行ったのですが、その時はまったく問題なかったです。ただ、ルールなので仕方ないのですが、発走委員に後から急かされて余計に入らなくなってしまいました。最終的に前扉を開けたらすんなり入ってくれたように、あまり急かさずに早めに前扉を開けてくれればあんなに馬も意固地にならなかったと思います。発走委員から注意は受けましたので今後も気を付けなければいけないのでしょうけど、おそらく心配いらないでしょう。元々、調教からいい動きをしてくれていたので、期待はしていましたが、芝でさらに良さが出てくれましたね。あそこまでいって勝てなかったのは残念ですけど、能力は改めて確認することが出来ました。暑い中で頑張ってくれましたし、いずれにしてもいったん放牧を挟んだ方がいいと思っていたので、レース後は競馬場から直接ノーザンファーム天栄へ放牧に出させてもらうことにしました」
正直国枝厩舎の新馬戦なので大敗してもしょうがないかと思っていましたが大健闘でした。そして何より父No Nay Neverで母父Galileoという血統で早いタイムの新潟でしっかりと2着まで来たことが大収穫です。さすがマラソン馬。これで休みを挟んで東京の未勝利を使うと思いますが、おそらく鞍上強化してくると思いますし、元々騎乗予定だった川田騎手あたりが乗ってくれたら何よりですね。
8/20 小倉11R 北九州記念 芝1,200m
スティクス(牝5/武幸四郎)
スタートを決めますが無理にハナには行かずに番手に控えるも逃げたジャスパークローネより先に手応えが怪しくなり、早々に勝負から脱落。14着に敗れました。
8月20日(日) 小倉11R 北九州記念G3 国際 芝1200m 幸英明(52.0kg) 14着 10人気
幸英明騎手「武幸四郎調教師とは『3番枠を引いたことですし、積極的にレースを進めていこう』と打ち合わせていました。まずまず良いスタートを決めてくれたので、そのまま主張して行きたかったものの勝ち馬がそれ以上に速くて、あれ以上追いかけてしまうと最後は甘くなってしまうと思い、その後は無理をしませんでした。道中はリズムよく走ることが出来たものの、4コーナー手前で苦しくなって内側へモタれてしまい、直線でも抵抗することができませんでした」
うーん。正直もうスプリント路線では厳しいですね。ハンデ戦でも勝負にならないとなると…しかも条件戦ならロケットスタートで自分のペースに持ち込めましたがオープンではそうもいかないですね。ダートも難しいようですし、距離を伸ばしてゆったり走られてあげるしか無いのかな？とも思いますが、残りの現役期間も半年ほどと考えると幸四郎調教師もどこまでチャレンジしてくれるか疑問ですね。そのまま繁殖にあげることを優先するかもしれませんしね。
先週は4頭で1-1-1-0-0-1と2歳、3歳が頑張りました。コスタレイがこのギリギリの状況で勝ってくれたのは非常に大きいですし、レッドシュヴェルトも叩いて次こそはという内容でした。そしてベストミーエヴァーは価値ある2着。同じ国枝厩舎のアーモンドアイですら2着でしたからね。次走でしっかり勝ち上がれるかが今後のキャリアに影響しそうです。
