2023年キャロット1歳馬募集の母優対象馬の母の実績はいかに?

今年のキャロットの母馬優先対象馬は49頭と全体のほぼほぼ半分を占めています。ということでよりアワブラ入りするような母に出資しておくことが重要になります。ということで今年の母優対象馬の「母」の現役時代の実績別に頭数を見てみたいと思います。

母国内G1優勝🏆 4頭

ここは言うまでも無くThe・アワブラの母たち。ただG1ホースの馬の産駒となると募集価格も高騰してしまうのですが、高齢のブルーメンブラットの22が4,000万円募集でハープスターの22は期待の表れの1億2,000万円募集と大きな差が出ています。

母国内G1入着 4頭

ここはG1で5着以内に入ったことがある母。ディアデラマドレは重賞勝ち馬ですが、クルミナル、ピュアブリーゼはクラシックでの2着🥈、3着🥉があります。この中だとディーパワンサの成績は落ちますが阪神JFでの4着があります。仮に重賞を勝てず、勝利数も少なくてもクラシックでの好走があればアワブラ入りにほぼ確実。価格帯も母G1勝ちとほぼほぼ差は無く、4,000万円〜7,000万円となっています。

国内重賞勝利🏆 4頭

ここも4頭なんですが、3歳以上のリステッド勝ちも重賞勝ちとしてカウント。ローガンサファイア、アンフィトリテが勝利したマーガレットSは当時はOP競走でしたが、今はリステッド扱いなのでブラックタイプ上も重賞勝ち扱いなのでそれに準じました。ということで3歳限定のリステッドでも良いので勝っておくのが重要。逆に2歳のリステッドは賞金的にも大きくないですし、グレーゾーンですね。ここにもカウントしていません。

4勝以上🥇🥇🥇🥇 10頭

ここは2番目のボリュームゾーン。JRAでの出走が無いカイカヨソウの取り扱いを悩みましたが地方重賞を勝っていますしJRAでも4勝位の力はあるだろうとここに入れました。母として4勝以上していれば産駒の成績も向上することがデータでも示されているのですが、実はここにラインナップされている母の産駒成績は新米でまだ産駒未出走のリカビトス、リリーバレロ、ミリッサを除いた7頭は全て1頭以上は勝ち上がり馬を出しており、ラドラーダはG1馬レイデオロを始め、重賞馬を輩出。ローズノーブル、グランデアモーレも産駒からOPクラスの馬を出しています。今年はリリーバレロの22が8,000万円とこの中ではかなりの高額ですが、牝馬だと2,000万円台からの募集もあります。この母たちが現役の頃は降級制度もあったので単純に4勝でOPクラスという訳ではありませんが4つ勝てるということは十分繁殖成績にも反映されそうです。

3勝🥇🥇🥇 14頭

ここが1番のボリュームゾーン。やはりキャロットのアワブラ入りには3勝が1つのハードルになりそうです。産駒の価格帯も2,000万円〜6,000万円とまだまだ手を出しやすい価格帯。今年のラインナップの中ではサンブルエミューズが母としての実績が抜けていて既に2頭の重賞勝ち馬を出しています。ただアワブラ入りしたとしても産駒成績が伴わなければ安泰ではないのがノーザン系の厳しい世界。余程の良血でない限り、早いうちに結果を出せないとあっさりと売却されてしまう可能性も高いですからね…

2勝🥇🥇 6頭

やはり3勝と2勝の壁は大きいですね。3勝のところには14頭で2勝は6頭と倍以上の差があります。ここに所属する母たちはまだ比較的若く、2022年産の時点で5歳×2頭、7歳×1頭、10歳×2頭、12歳×1頭。スペクトロライトが1番年長ですが産駒が既にOPクラスで勝利しているので残れているのでしょう。それ以外の繁殖は産駒JRA未勝利か未出走。レオパルディナ、ビットレートが10歳なのであと数年での結果が求められますね。

1勝🥇 5頭

このゾーンの馬たちは自身の競走成績とは無関係な要素が働いていると思います。レーゲンボーゲンとヴィートマルシェは産駒から既にG1ホースが出ているので自身が1勝でも産駒募集があるのはもちろん納得できるところですが、自身の兄弟(産駒のおじ/おば)に重賞馬がいる血統。レーゲンボーゲン以外は自身の母も3勝以上の成績を残している優秀な馬でした。なのでアワブラ狙いならそういった産駒をそもそも狙っておくのも手かもしれません。

未出走、未勝利 2頭

セレナズヴォイスは母のザガールインザットソングが海外G1で入着の実績。そして半妹のシングザットソングが今年重賞を制したこともあって未出走ながらキャロットでの募集となったのでしょう。1つ上はセプテンバーセールに出されていましたからね。逆に言うと今後の保証は無いのかもしれませんが、牝馬の産駒なら牧場に戻すことまで考慮してクラブ募集があるかもしれませんが、キャロットとは限らないと言えます。ピンクアリエスは自身未勝利ながら産駒から3勝馬や皐月賞出走馬なども出ていることもありますし、スピリタス、ビンテージチャートといった兄弟がキャロットで成績を残したことも影響している感じですね。

アワブラ入りを確実にしたいのならば3勝自身の兄弟に重賞、G1を勝つ馬がいれば1勝〜2勝でも可能性ありと言えるかもしれません。ただいずれにしても繁殖に入って数世代のうちに産駒が成績を残さないと生き残れないと言えると思います。ですのでアワブラ入りしても安心はできません。

キャロットの牝馬の愛馬ではキープスマイリングが現在2勝。母もG1ホースですし、現状でもなかなか可能性はありそうですが最低あと1勝はしてもらってアワブラ入りを確実なものにして欲しいですね。

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