9/2-3のスーパ未勝利戦17鞍を振り返り【ハイレベルな勝負を制したのは?】

  • 2023年9月10日
  • 競馬

去る9月2日、3日はJRAの最後の3歳未勝利戦が行われた週でした。基本的には優先出走権を持っている馬か前走からの間隔を大きく開けて臨む馬しか出走できないレースでレベルも高くなりがち。昨年この未勝利を勝った馬の中には今年のサマーチャンピオンを制したサンライズホークがいます。今年の勝ち馬たちの中にもそんな馬がいる可能性が高いですね。

9/2 新潟3R ダ1,200m

永野騎手騎乗の8番人気キョウエイジョイ(牝3/中川)が逃げ切り勝ちで9戦目での勝ち上がり。直線では2着馬に迫られましたが、最後は減量騎手の-1kgも活きましたかね?アタマ差凌ぎ切りました。父はレッドファルクスです。

9/2 新潟6R 芝1,600m

北村宏騎手騎乗の3番人気ランカグア(牝3/奥村武)が早め先頭から押し切り、6戦目で勝ち上がり。ダートで下ろされた馬ですが芝での勝ち上がりでした。父ルーラーシップで祖母のベルワトリングはチリ🇨🇱の年度代表馬です。

9/2 新潟7R 芝1,800m

石川騎手騎乗の2番人気コスモシャングリラ(牝3/水野)が後方待機からの差し切り勝ちで9戦目での勝ち上がり。9戦中5戦で上がり3F最速を計測しています。ビッグレッドファーム所有ですが生産はノーザンFという異色?の馬。ユニオンで出資しているジレーネの22の近親で、母ジレーネと本馬がいとこ同士ですね。父ハーツクライ、母父Monsunは弥生賞2着シュヴァルツリーゼと同血(コスモシャングリラの母ファディラーとシュヴァルツリーゼの母ソベラニアが全姉妹)。

9/2 小倉3R 芝1,200m

幸騎手騎乗の10番人気レディメローラ(牝3/北出)が見事な逃げ切り勝ちで6戦目での勝ち上がり。なんとこれまでの6戦全て稍重か重馬場という雨女っぷり。父ビッグアーサー、母は長距離路線で4勝を挙げたビエンナーレで、おじに京成杯を制したフォーカルポイントがいます。

9/2 小倉4R 芝1,800m

永島騎手騎乗の1番人気ウインエーデル(牝3/吉田直)が先行からの差し切りで8戦目での勝ち上がり。1番人気に推されていたようにデビュー戦こそ競走中止でしたが2着3回、3着2回、4着1回と上位には来るものの勝ち切れないという競馬でした。父リオンディーズ、母コスモプラチナがマーメイドS勝ち。おばのコスモフォーチュンも北九州記念勝ち。ウインで1,200万円募集でした。

9/2 小倉6R ダ1,000m

藤岡康騎手騎乗の3番人気レインメーカー(牡3/安田翔)が4番手からの抜け出しで10戦目での勝ち上がり。未勝利脱出に向けて姫路や大井も走りましたが、最後の最後に結果を残してくれました。父モーリスでおばのコレクターアイテムはアルテミスSの勝ち馬。レインメーカーといえばオカダカズチカ選手の技!

9/2 札幌3R 芝2,000m

横山武騎手騎乗の3番人気ドラゴンヘッド(牡3/武藤)が前につけての押し切りで12戦目での勝ち上がり。芝で下ろされたものの2戦目からはダートを使われて結果を残せず。今年6月の北海道シリーズから芝2,600m戦を使われて成績が安定し、最後は芝2,000mで勝ち上がりを決めるという紆余曲折がありました。洋芝が合っているようですね。祖母リリウムの産駒はクラブでもお馴染み。母はシルクの所属でした。父ラブリーデイ。

9/2 札幌4R ダ1,700m

富田騎手騎乗の8番人気オブシディアン(牡3/浅野)が向こう正面から仕掛けて3-4コーナーから早目先頭で押し切り、9戦目での勝ち上がり。+24kgで538kgと1ヶ月の間隔を開けてパワーアップして帰ってきました。父ホッコータルマエで近親にはスパーキングレディーC勝ちのスティールパス、フラワーC勝ちのトレンドハンターがいます。

9/3 新潟3R ダ1,800m

菊沢騎手騎乗の1番人気タマモヴェナトル(牡3/菊沢)が先行から5馬身差の圧勝で6戦目での勝ち上がり。騎手と調教師の親子コンビでの勝利となりました。2着2回3着1回と惜しい競馬が続いていましたがしっかりと最後は勝ち切りました。父はシニスターミニスター。

9/3 新潟4R 芝2,200m

水沼騎手騎乗の18番人気ケイツークローン(騸3/清水英)が人気を覆しての完璧な逃げ切りで10戦目での勝ち上がり。得てして大穴の勝利は逃げから生まれるものです。直前4戦が全て2桁着順だったので人気も納得ですが1枠1番を活かして初めて逃げたのが大きかったですね。父はラブリーデイ。

9/3 新潟7R ダ1,200m

川田騎手騎乗の1番人気フクチャンビーナス(牝3/加藤征)が先行から早に前を捉えて8戦目での勝ち上がり。これまで騎乗してきた騎手がルメール、モレイラ、レーン、横山武、川田ですからこの馬への期待が伺えますがやっと結果で応えてくれた感じですね。それもそのはずで父パイロで半兄にはUAEダービー勝ちでチャンピオンズカップなどG1での2着が3回あるクラウンプライドです。

9/3 小倉3R ダ1,700m(牝)

坂井騎手騎乗の3番人気スマートケープ(牝3/辻野)が逃げ切って9馬身差の大楽勝。3戦目での勝ち上がりです。デビューが今年の5月と遅れましたが、ここにきてのこの勝ち方はびっくりです。父シニスターミニスターで母父ヴァーミリアン、母母父がクロフネとダートを走るために生まれたような血統です。まだキャリアも浅いのでこれからが楽しみです。

9/3 小倉4R 芝2,000m

藤岡康騎手騎乗の5番人気アスターブジエ(牡3/中竹)が豪快に差し切って9戦目での勝ち上がり。3着4回と上位争いをするも勝ち切れない競馬が続いていましたが、3戦ぶりに芝に戻して勝ち切りました。父はオルフェーヴル。大外枠ながらも内を進んで、最後の最後に外に出すという好騎乗も光りました。

9/3 小倉6R ダ1,700m

ルーキー田口騎手騎乗の6番人気ヘヴンズタイム(牡3/北出)が早目に先行集団から抜け出して凌ぎ切り、7戦目での勝ち上がり。半兄が交流重賞3勝のレーザーバレットで父がGodzillaことラニ。

9/3 札幌3R ダ1,700m

斎藤新騎手騎乗の6番人気レオキー(牝3/牧田)が逃げ切りで7戦目での勝ち上がり。父はパイロ。半姉のラブリークイーンはダートで4勝してオープンクラスに上がりましたが、人気が11番人気、9番人気、7番人気、13番人気と穴党が喜びそうな成績。そんな姉を追いかけます。

9/3 札幌4R 芝1,200m

古川奈騎手騎乗の3番人気グランツベリー(牝3/田中克)が2番枠から逃げると押し切って12戦目での勝ち上がり。減量騎手とのコンビでは2着が3回ありましたが、今回も古川奈騎手の50kgというのが大きかったですね。父エイシンフラッシュ、おじにダービー卿CTを勝利したブリッツェンがいる血統。広尾RHの募集馬で募集価格1,400万円。

9/3 札幌5R ダ1,700m

横山武騎手騎乗の1番人気オセアバトルプラン(牡3/菊川)が2番手からの抜け出しで6戦目での勝ち上がり。芝のデビュー戦こそ14着に敗退しましたが、ダートでは堅実に走り全て掲示板圏内。父はバトルプランとなかなか渋い。

以上の17頭がラストチャンスをものにして見事に勝ち上がりました。ちょっと残念だったのはクラブ馬が2頭しかいなかったことでしょうか?ただどちらも1,000万円台の牝馬ですから出資者としたらかなり楽しめているのではないでしょうか?

そして意外なことに牝馬の活躍が目立ちました!17戦中9勝が牝馬(牝馬限定1戦含む)でした。ここまで来ると牝馬2kg減の斤量差も大きなアドバンテージになってくるのかもしれません。

人気で見てみると1番人気の勝利は3勝。3/17ですから勝率17.6%と1番人気の平均よりだいぶ悪い成績。ということはやはりそれだけ実力が伯仲しているということではないでしょうか。今回は2桁人気が2勝、8番人気も2勝と人気薄の勝利も目立ちましたし、何と言ってもシンガリ18番人気が勝ってしまう訳ですから…。ラストチャンスということで一か八か戦法を変えて、それがハマるとこういう一発もあるということですね。

今年のメンバーはデビューが遅れた馬というよりは数を使われた馬が勝ったように見受けられ、大体10戦近くを消化して勝ち上がっている感じでしたが、12戦目で勝ち上がったグランツベリードラゴンヘッドが最多キャリア。逆に最少キャリアはスマートケープの3戦です。スマートケープは牝馬限定戦ながら、勝ち方も圧勝でしたし、この後のキャリアも楽しみです。

来年もこの17頭がどうなったのかを過去2年同様に追いかけてみたいと思います💡

【ふるさと納税】月1回限定開催 ノーザンファーム天栄見学ツアー ペア招待 ※記念品なしプラン UMAJO 期間限定 東北 福島県 天栄村 競馬 ノーザン 応援 思い出 記念 F21T-091価格:25,000円
感想(7件)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です