今年の3歳馬は9頭中5頭が勝ち上がりを決めており、50%以上の勝ち上がりが確定しているのですが、1頭、未勝利ながら行く末が未定の馬がいました。それがバロンゾラーレ(牝3/窪田)です。
バロンゾラーレ(牝3/久保田)
- 23/9/19 NF天栄トレッドミル調整か周回コースで軽めのキャンター調整を行い、日によっては坂路でハロン15秒のキャンター調子を取り入れています。「先日、獣医師チェックを受けましたが明らかなる異常はありませんでした。脚元に関しても以前は四肢が浮腫みがちで、そして今回入場後、左前脚に腱鞘炎が出ましたけれど、そのあたりも今はまずまずと言える状況にあります。このことを踏まえてクラブと相談し、このまま続投することになりましたので、何とかいい形に持っていけたらと思っています。もう少し乗り込む必要はあるかと思いますが、できれば10月後半くらいに、新潟もしくは地方という形で向かっていければと思っています」(天栄担当者)
新馬戦は東京の芝1,800m戦で3着。2戦目の中山でも3着。痛かったのが3戦目。ルメール騎手が騎乗して挑んだ東京芝2,000mのレースでしたが、最内枠からの出遅れという最悪のパターン。これで8着に終わってしまいました。間隔を空けて挑んだ7月の福島のレースでは5着に入ったものの優先権を行使せずに未勝利戦終盤での出走を狙っていました。
ただ結果として脚元に不安が出てしまい、未勝利戦の期間内には使うことができませんでした。ここからはローカルで1勝クラスに挑戦するか、地方への転出となります。コメントでは10月後半の新潟と出ていますが、狙うとすれば芝1,800mのレースかダート1,800mのレースになるでしょう。そしてダートなら牝馬限定戦も組まれていますね。地方ということであれば年内2勝が条件になります。10月後半に使うとなると地方でも年内は3戦くらいでしょう。どちらにしてもダートでやっていけるかどうか…というところですが、血統は⏬
母のステファニーズキトゥンはKitten’s Joyの産駒ということもあり北米の芝で活躍した馬。G1を5勝した名牝ですが産駒はなかなか活躍できていない現状。ドゥラメンテ産駒は芝、ダートどちらでもいける種牡馬ですが、この血統なら本来ならば芝を使うべきでしょうね。ただ地方のダートであればクラス次第では十分やれるような気もします。脚元を考えても芝を使うよりは良さそうですしね。
これだけの血統ですし、母としてクラブに残ってくれた時の楽しみが大きいのですが、そのためにはまず勝ち上がる必要があります。