アダイヤーがダーレー、ウエストオーバーが優駿SSでスタッドイン決定

  • 2023年11月12日
  • 競馬

11月に入り、新たに2頭の欧州の競走馬が日本でスタッドインすることが正式発表されました。

フクムのスタッドインについては以前お伝えした通り⬇️

ダーレーはフクムに続いてアダイヤーを導入することになりました。フクムはシャドウェルの生産、所有でしたが、こちらはゴドルフィンの生産、所有の競走馬になります。

アダイヤーは通算13戦5勝の成績で主な勝ち鞍は2021年のイギリスダービー、2021年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスのG1 2勝です。ダービーはデビュー5戦目。オッズ17倍で穴馬的存在でしたが、先行すると直線では内から伸びて、最終的には2着馬に4.1/2馬身の差をつけての勝利。重賞初制覇がG1制覇となりました。この時の3着が同じくゴドルフィンのハリケーンレーンでした。

その後挑んだキングジョージでは古馬勢にミシュリフラヴブルームなどがいましたが2番手追走から直線で抜け出すとミシュリフに1.3/4馬身の差をつけてG1を連勝となりました。この2つのレースを同年に制覇するのは大種牡馬ガリレオ以来という快挙になります✨

父はFrankelで母父Dubawi、母母父Caerleonと欧州の名血が並びます。Frankel産駒は日本でもソウルスターリング、モズアスコット、グレナディアガーズとG1ホースが誕生しています。母父のDubawiは欧州最高峰の種牡馬で種付け料も超高額ですが、日本で走った産駒は少ないので適性はイマイチ掴めません。母父としても産駒は年間30頭前後と徐々に出てきていますがリバティハイツが目立つ位でしょうか?

競争時代のことを考えると距離適性は長くなりそうですが、日本におけるFrankel産駒の競争成績は距離が短めのところに良績が残っています。そう考えると意外と短めの距離のところが合うのかもしれませんね。

そしてもう1頭のFrankel産駒ウエストオーバーは優駿SSにスタッドインすることが発表されました。こちらはジャドモントの生産、所有の競走馬でした。

こちらは通算13戦4勝。主な勝ち鞍は2022年のアイルランドダービーと2023年のサンクルー大賞のG1 2つ。G1の勝利は2つですが2着が4回もあります。そのうちの1回はドバイSCでのイクイノックスの2着。この時は3.1/2の差をつけられてしまいましたが、シャフリヤールウインマリリンには先着しています。ドバイの芝は日本馬が得意とする舞台ですし、そこでイクイノックスに敗れはしたもののG1馬2頭に先着しているというのはなかなかの功績だと思います。そしてキングジョージでもフクムと頭差の接戦を演じ、引退レースとなった凱旋門賞ではエースインパクトから1.3/4馬身差の2着と3kgの斤量差を考えると大健闘だと思います。

母系は米国系で芝で結果を残してきた血統。こちらもクラシックディスタンスで結果を残してきた馬ですから、長い距離を期待してつけられるかもしれませんが、そうなると日本の馬場での適性は厳しいところがあるかもしれません。

欧州系の種牡馬は日本ではなかなか結果が残せていない現状。ただFrankelの直系であるこの2頭の場合には日本への馬場適性は高いのかもしれませんが、問題はキレる脚を繰り出せるのか?ということでしょう。後ろから行ってビュッと切れる競馬が日本で大成するには必要。どちらも現役時代は”キレる”というよりは”押し切る”というイメージが強い2頭ですがどうでしょうか?

この2頭の産駒が募集されるとなるとノーザン系ではないでしょうし、個人的にはユニオンでちょっと可能性があるかな?というところ。ただユニオンではダートを狙っていきたいところですから、狙いとはズレてしまいますね…

個人的には様子見かな…

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