現地時間11/4に開催されたブリーダーズカップ。今年はカリフォルニアのサンタアニタパークでの開催ということで移動が容易ということもあり、多くの日本馬が参戦しました。
4R BCフィリー&メアターフ 芝2,000
日本からはウインマリリンが参戦。スタート後に挟まれて後方からのレースになりましたが、最後の直線は内を通って馬群を割って伸びてきました。ただ最後は脚色が他馬と同じになってしまい4着。それでも出走した馬の中で最高齢の6歳馬でこの結果は十分でしょう。ノーザン系のクラブなら引退している年齢ですし、G1ウイナーの力は十分見せてくれました。
5R BCフィリー&メアスプリント ダ1,400m
日本からはメイケイエールが参戦。スタートで後手を踏みますが3コーナーまではなんとかついて行きます。ただそこからは余力が無く、本馬のダートの力の違いを見せつけられました。結果は9頭立の9着でした。ダートも合いませんでしたね。
6R BCマイル 芝1,600m
日本からはウインカーネリアンとソングラインが参戦。果敢に逃げるウインカーネリアンと中団から進めるソングライン。海外での経験もある2頭ですしそれぞれ自分の競馬はできたと思いますが、本命視されたソングラインは最後の直線で本来の伸びが見られず5着まで。ウインカーネリアンは11着でした。
8R BCターフ 芝2,400m
日本からは2021年のダービー馬シャフリヤールが参戦。ただ昨年のドバイシーマクラシック以来勝利から遠ざかっており、注目はディープ最後の忘形見のオーギュストロダンでした。同じディープインパクト産駒同士の対決でしたが、勝ったのは3歳馬のオーギュストロダンでした。シャフリヤールも3着🥉に健闘。斤量の差もあったので実はそんなに負けた感じでは無いと思います。もどかしい競馬が続いていますがダービー馬ですからね…進退はどうなるのか?
9R BCクラシック ダ2,000m
日本からはUAEダービーを制した3歳馬のデルマソトガケとドバイWCを制したウシュバテソーロが参戦。両馬とも道中はついていくのに苦労している雰囲気でしたが3-4コーナーで押し上げて行きます。しかしそこから前を捉えるまでには至らず。それでもウシュバテソーロ5着、デルマソトガケは2着🥈と結果は残しました。ダートでも世界と戦えることはマルシュロレーヌのBCディスタフやウシュバテソーロのドバイWCで既に証明済みですが、最高峰のアメリカでBCクラシックを勝利するというのはまだ壁ですね。ただ今回の2着が示すようにチャンスは十分あるように思えます。
10R BCターフスプリント 芝1,000m
日本からはジャスパークローネが参戦。今年の夏にスプリント重賞を2勝しスプリンターズSでも4着に入りました。ただガンガン行く米国馬のスピードにはついていけなかったか苦しくなってしまい最下位の12着に敗退。ただ挑戦することに意味があると思いますし、血統はこの舞台に通用しても良いだけのものを持っていますからね。
ということで今年のBCは最高2着があったものの勝利とはなりませんでした。西海岸での開催でチャンスはあるかと思ったのですが思った以上に厳しかったですね。ただ最高峰の舞台であるBCクラシックでの2着というのは非常に価値があると思いますし、凱旋門賞を勝つよりはチャンスがありそうな気がします。
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