先週は重賞2レースでしたが、東スポ杯は来年につながる特別なG2、マイルCSは絶対王者が不在のマイル路線の混迷を断つことを期待して見ていました💡
東京スポーツ杯2歳ステークス 東京 芝1,800m
勝ったのはモレイラ騎手騎乗の4番人気シュトラウス(牡2/武井)でした。道中は3番手を追走。直線では前を行く馬たちをあっさり捕えるとそのまま凌ぎ切り重賞初制覇となりました。
父モーリス 母は08年のマイルCSを制したブルーメンブラットという血統。なかなか重賞勝ち馬が出ない母の産駒でしたが、ついに10頭目の産駒で重賞馬が誕生しました。新馬戦が9馬身差の大楽勝でしたが、前走のサウジアラビアRCは3着と賞金を加算できず。ここは距離延長の一戦でしたがしっかりと勝ち切りました。520kgの大型馬でいかにもパワーがありそうですし、皐月賞までは十分にこなしてくれそう。ダービーは父のことも考えると距離の問題があるのでNHKマイルの方が本線でしょうか?
しかしこのレースも10頭立てでしたが、2歳戦はやはり早めに勝ち上がっておけば重賞にチャレンジする機会はいっぱいありますね。なぜか出資馬は2歳重賞には縁がない…
2着に入ったシュバルツクーゲルはユニオンの出資馬ジレーネの22のおじにあたる馬。母は白老Fから出されてしまい、木部ファームさんにいますが、こうやって近親が活躍してくれるとたとえ育成が違っても期待したくなります。
マイルチャンピオンシップ 京都 芝1,600m
勝ったのは藤岡康太騎手騎乗の5番人気ナミュール(牝4/高野)でした。本来騎乗予定だったR.ムーア騎手はこの日の2Rで落馬負傷。よって急遽藤岡康太騎手に乗り替わりとなりました。レースはスタートのタイミングが合わずに後方から。4コーナーでも最後方のままでしたが、最後の直線で外に持ち出されると、馬群をこじ開けて伸びてきて最後は上がり3F33.0の末脚で差し切り勝ち。G1初制覇となりました🏆
これで富士Sからの連勝。2歳時の阪神JFからG1に挑戦していましたが惜しい競馬が続いていました。ついにビッグタイトルを戴冠しました。ハービンジャー産駒の平地G1制覇は2019年のヴィクトリアマイルのノームコア以来。遡るとキョウエイマーチに繋がるこの血統からはマルシュロレーヌも出ていますし、半妹のラヴェルも重賞勝ち馬。これはこの牝系はますます拡大していきそう。そして母馬優先を持っている人が羨ましい✨これだからキャロットはやめられませんね。
代打の藤岡康太騎手も大仕事をやってのけました。ここ2年間JRAの重賞勝利がありませんでしたが、久々の重賞勝利が自身2度目のG1制覇となりました。ちなみに前回は2009年のNHKマイルカップですから14年前。ジョーカプチーノとのコンビでしたが、この時は私もリアルタイムで観ていました。10番人気の大穴でしたが先行して押し切り。重賞勝ちもあったのにマイルでの実績が無いことと、当時3年目の藤岡康太騎手ということもあって全然人気がありませんでしたね。今回は急遽の騎乗でしたが、しっかりと陣営と対策を練ったり、前走騎乗したモレイラ騎手にも話を聞いてうまく自分の中に落とし込み、それそ発揮できました。
まだ4歳ということであと1年数ヶ月の現役期間が残っていますが、これからはマイルの女王として敵を迎え撃つ立場になります。安田記念の覇者のソングラインは1歳年上で来年の安田記念にはいないでしょうから、絶対女王になれるのかどうかですね。そして鞍上は今後どうなるかも気になるところです。
これで先週の重賞2つはキャロットの馬が2勝となりました。しかもキャロットのアワブラの馬が勝利を挙げました。やはりアワブラに残るような馬に出資するというのは非常に重要なポイントになりますね。