現地2/24に開催のサウジカップデー🇸🇦
王族の到着が遅れていることからレースの進行がどんどん遅れて行くという、中東ならではな事態が起こっていましたが、6つのレースに参戦した日本馬の結果を振り返ってみたいと思います。
サウジダービー ダ1,600m
勝ったのは坂井瑠星騎手騎乗のフォーエバーヤング(牡3/矢作)でした。スタートが良くなく、後方から押し上げながら進む展開になります。直線に入ってからもBook’em Dannoが内で伸びているところを外から懸命に追いかけますが、なかなか差が詰まりません。それでも残り200mから一気に伸びてゴール板でなんとか捕えきり優勝🏆デビュー4連勝となりました。ケンタッキーダービーを目指すということでこの後はドバイに転戦してアメリカに向かうとのことです。連勝はどこまで伸びるのか非常に注目です。
リヤドダートスプリント ダ1,200m
勝ったのは川田騎手騎乗のリメイク(牡5/新谷)でした。いつも通りの中団から後方寄りのレースでしたが直線では豪脚を発揮。残り50mで前を行く馬を競り落として優勝🏆昨年3着の雪辱を果たしました。これで中山、盛岡、韓国、サウジでダート1,200mの重賞を勝利したことになります。おそらく次はドバイゴールデンシャヒーンになると思いますが、ここにUAEが加わるでしょうか?個性派のラニの血を繋いで行ってくれそうな馬ですから今後もタイトルを積み重ねて名声を高めて欲しいですね。
1351ターフスプリント 芝1,351m
アグリ、バスラットレオン、ウイングレイテスト、ララクリスティーヌが参戦しましたが、結果は高松宮記念にも登録しているというAnnafが内から狭いところを抜け出して勝利。日本馬は外から急襲してきたララクリスティーヌの2着🥈が最先着でした。ララクリスティーヌはこれが引退レースとなるようですが、最後勝つことはできませんでしたが、大きなインパクトを残しましたね。ウイングレイテストも良く粘りましたが4着。アグリは伸びきれず6着。バスラットレオンは本来の競馬ができず10着。
ネオムターフカップ 芝2,100m
日本からはキラーアビリティ、スタッドリー、ハーツコンチェルトが参戦。日本馬のメンツ的にも厳しいかなぁ…とは思っていましたが、勝ったのはサー・アレックス・ファーガソンが所有するSpirit Dancerでした。私が子供の頃に強かった頃のマンUの監督ですね。香川真司をマンUに引き入れた監督でもあります。日本馬はキラーアビリティの2着🥈が最高。最近不調でしたから、復調のきっかけになると良いですね。他の2頭にはちょっと敷居が高かったかもしれません。
レッドシーターフハンデ 芝3,000m
ここはエヒト、ブレークアップ、アイアンバローズ、リビアングラスが参戦。ブレークアップは61.5kg、アイアンバローズは61kgと日本ではなかなかみたことない斤量を背負う形になりましたが、勝ったのは59.5 kgのTower Of Londonでした。日本のゴドルフィンのタワーオンロンドンは短距離馬でしたが、こちらは長距離馬。日本勢が果敢に前からレースを進めましたが、最後は前が総崩れで後ろからの馬が優位でした。
サウジカップ ダ1,800m
メイショウハリオが出走取り消しとなり、昨年の最優秀ダートホースのレモンポップ、昨年のBCクラシック2着デルマソトガケ、G1での2着3回で2年前のUAEダービー馬クラウンプライド、昨年のドバイWCの覇者ウシュバテソーロと日本の大将格の馬たちが参戦。BCクラシックを制したホワイトアバリオとの対決か…と思ったのですが、ホワイトアバリオが早々に脱落、粘るSaudi CrownにSenor Buscadorとウシュバテソーロが襲い掛かり、2頭の一騎打ちになりますが、制したのはSenor Buscadorでした。ウシュバテソーロは後一歩でしたね。日本馬の連覇はなりませんでした。
ということで日本馬の結果は2勝。最初の2レースで連勝を飾り、馬場の不安も関係ないかな?と思ったのですが、2勝止まりでした。それでも3レースで2着🥈でしたから、改めて日本馬のレベルの高さを示したのかなと思いますし、今回は芝のレースでは日本馬のメンバーもあまり揃わなかった中で、今まで苦手としてきたダートでしっかりを結果を残しているのは風向きが変わってきている証拠でしょう。次は3月のドバイワールドカップデーがあります。昨年末から中東でのレーススケジュールが再編されてドバイ、カタール、サウジでの転戦がしやすくなりました。今後も日本馬が参戦してくるレースが増えるかもしれませんね。