既に2歳馬がトレセンに入厩しているというニュースもある中ですが、3歳馬ながら未だに北海道にいる馬がいます。それがシルクのストロングタイズ(牡3/萩原清)です。
2023年の8月に右前橈側手根骨遠位分を骨折。その後北海道で療養生活を送っていますが、既に2024年の3月で新馬戦も終了。未だに本州にも移動できていない状況ですから今後どうなるのか?非常に不安ではありますが現状について一応見ておきたいと思います。
2024.3.8 在厩場所:ノーザンファーム早来
担当者「週3回坂路コースでの調教をメインで進めています。1日2本登坂させているのですが、速い日には15-14くらいのところまで行っていて、この馬なりには力強いキャンターを見せていますね。ただ、中身やバランスは良化途上ですから、もう少し乗り込んでおきます。馬体重は516kgです」
2024.3.1 在厩場所:ノーザンファーム早来
担当者「この中間も坂路コース主体で乗り込んでいるのですが、週1回のみ15-14ペースまで脚を伸ばしています。全体的に緩さが残っているものの、走りにはこの馬なりにスピード感が出てきて良くなってきましたし、脚元の方も問題ありません。ベースの部分が整ってきましたので、今月は移動へ向けてさらにピッチを上げていきたいと思います。馬体重は516kgです」
2024.2.23 在厩場所:ノーザンファーム早来
担当者「その後も坂路調教をコンスタントに行ってきたことから、週3回の登坂ではハロン15秒も取り入れています。最後まで楽な手応えで駆け上がることができていますし、この馬なりに上向いていますよ。疲労を溜めないように注意しながら、このまま乗り込みを続けて、何とか軌道に乗せていきたいところです。馬体重は518kgです」
2024.2.16 在厩場所:ノーザンファーム早来
担当者「先週と同様に週3回坂路調教を行っており、ハロン15~16秒ペースで動かしています。大型馬らしく迫力のあるキャンターを見せているのは良いのですが、小脚を使えるタイプではないので、加速するまでに時間を要しますね。また、乗っていない日はトレッドミルで速めのところを行っていることから、中身はだいぶ整ってきました。馬体重は522kgです」
ハロン15秒台となるとその辺の2歳馬と同じくらいのペースですから、まる1年遅れをとってしまっています。しかもこちらは3歳未勝利戦の終了時期があるので残された期間は少ない状況です。
あまり小足を使えないということは小回りは厳しいところがあるかもしれませんね。そうなると東京、新潟を目指した方が良いのかもしれません。今の調教のペースだと6月の東京開催には間に合わない可能性がありますし、7月後半からの新潟開催でのワンチャンス、ツーチャンスでの勝負になるのかもしれませんね。
そこである程度力を示すことができれば、たとえ勝ち上がれなくても地方転籍からのJRA復帰を目指すというプランも発動される可能性があります。
もちろんしっかりと一発回答で勝利を飾ってくれる可能性も十分にあります。この時期の未勝利戦に残っている馬よりも怪我で出遅れた馬がデビュー戦であっさり勝ってしまうというのはあるあるな流れですね。
萩原厩舎に預けられるというだけで何かしらリスクを持っているんだろうなぁとは予想して出資した馬ですが、初のキズナ産駒の出資馬になります。本当のところはクラシックも期待して出資したんですけどね…
まぁ血統的にもダート寄りですし、父の産駒も芝ダート問わない活躍を見せてくれていますから、どう転んでも大丈夫だとは思っています。
8月末から9月にかけて勝ち上がりの問題でモヤモヤしたくないので、結果は早めに出して欲しいところですね。