キズナとエピファネイアは2010年生まれの同期。現役時代はダービーをキズナが制し、世代の主役に躍り出ましたが、G1の勝利数ではエピファネイアが上回っており、菊花賞、ジャパンカップを制しています。ともに2017年産が初年度産駒でしたが、それぞれの活躍馬を振り返ります。
2017年産
キズナ:アカイイト(2021年エリザベス女王杯)、ディープボンド(2021年&2022年阪神大賞典etc)、マルターズディオサ(2020年チューリップ賞etc)など重賞馬8頭
エピファネイア:デアリングタクト(2020年牝馬3冠)、アリストテレス(2021年AJCC)、イズジョーノキセキ(2022年府中牝馬S)
→この世代はデアリングタクトを出したということでエピファネイアのインパクトがありますが、重賞馬を多数輩出したのはキズナ。1世代だけで13度のJRA重賞制覇は凄いです。
2018年産
キズナ:ソングライン(2022年&2023年安田記念などG1 3勝)、バスラットレオン(2021年NZT)、ファインルージュ(2021年フェアリーS etc)、ステラリア(2023年福島牝馬S)
エピファネイア:エフフォーリア(2021年皐月賞などG1 3勝)、ジャスティンカフェ(2023年エプソムC)
→この世代は両馬ともソングライン、エフフォーリアとG1を3つ勝った馬を輩出。ただ相変わらず重賞馬の頭数はキズナが優勢。
2019年産
キズナ:アスクワイルドモア(2022年京都新聞杯)
エピファネイア:サークルオブライフ(2021年阪神JF)、セルバーグ(2023年中京記念)、ブローザーホーン(2024年日経新春杯)、エピファニー(2024年小倉大賞典)
→この世代は一般的に種牡馬成績が落ちる世代である3世代目。それでもエピファネイアはG1ホースを出していますし、今年になって古馬で重賞を勝つ馬も出てきました。一方のキズナは重賞馬がアスクワイルドモアのみと大不振。
2020年産
キズナ:重賞未勝利
エピファネイア:モリアーナ(2023年紫苑S)
→現4歳世代は両馬とも不調。特にキズナは如実に右肩下がりとなっています。
そして現3歳世代の5世代目💡この世代からは一般的に成績がV字回復すると言われていますが、まさにその通りの結果になっており、今年に入ってからこの世代でキズナ、エピファネイアの第2章が幕を開けています。
2021年産
キズナ:クイーンズウォーク(クイーンC)、ジャスティンミラノ(共同通信杯)
エピファネイア:イフェイオン(フェアリーS)、ダノンデサイル(京成杯)、きさらぎ賞(ビザンチンドリーム)
この5頭はいずれも2024年に入ってから重賞を制しています。しかも牡馬、牝馬問わずに重賞馬が誕生しています。キズナ産駒の2頭に至ってはクイーンC、共同通信杯などクラシックに直結しそうな重賞をしっかりと押さえています。インパクトのある勝利で言えばビザンチンドリームもなかなかでしたからね。
個人的には2021年産でキズナの牡馬であるストロングタイズに出資しているので狙いは間違っていなかったのですが…
2022年産もシルクの最優先はエピファネイア産駒に申し込みましたが、ハズレ☠️もしシルク、キャロットで追加募集があるのであれば、ちょっと高くてもエピファネイア産駒は狙ってみたいところです。
2023年産は両馬の7世代目になります。この世代は両馬の種付け価格が最高値になった世代で、キズナは種付け価格1200万円、エピファネイアに至っては1800万円とちょっと手を出しにくい価格帯になってしまっています。2023年産はエピファネイアに行くなら、同じようなタイプでもキタサンブラックの方が種付け価格500万円でだいぶお得に見えるので、そちらを優先したいところですね。あとは新種牡馬のコントレイルはもちろん外せませんが。
さて、この2頭の種牡馬はこうやって種付け価格にも現れているようにエピファネイアは2頭のクラシックホースを輩出している一方で、キズナはG1ホースを出しているもののクラシックは未勝利で牡馬のG1ホースが出ていません。3歳世代でキズナ産駒のクラシック制覇はあるでしょうか?