2/24にサウジダービー🇸🇦を制し、今後ドバイ🇦🇪→アメリカ・ケンタッキー🇺🇸を転戦予定の藤田晋社長の所有馬フォーエバーヤング(牡3/矢作)の血統について細かく見ていきたいと思います💡
5代血統表を見てみると⬇️
母のフォエヴァーダーリングは2016年のアメリカG2サンタイネスS(ダ7F)を2番手から押し切って重賞初制覇。Frankelの種を宿して日本に繁殖牝馬としてやってくると、初年度産駒からモンファボリが新馬勝ち含む3勝、そして4番仔がフォーエバーヤングとなります。
父のリアルスティールは名牝ミエスクを母系に持つ種牡馬。現役時代はドバイターフを制しましたが、同世代にドゥラメンテ、キタサンブラックがおり、G1タイトルは1つのみ。ただ全妹のラヴズオンリーユーも世界を股にかける活躍を見せており、非常に優秀な牝系から誕生した種牡馬です。ただ産駒成績がイマイチでなかなか芝では大きなタイトルに届くような馬が少なく、オールパルフェ、レーベンスティールの2頭の芝重賞勝ち馬を初年度産駒から出したものの社台SSから早くも退厩となりました。しかしまさかのダートで父同様に世界に名を轟かせるような馬が誕生するとは…
フォーエバーヤング祖母のDarling My Darlingは競走馬としてビッグタイトルは掴めずリスッド勝が2つあり、G1での2着が2度とG1タイトルまでもう少しという成績でした。フリゼットSでは泥んこ馬場のレースで出走頭数も5頭という少頭数でしたが、勝ったSurfsideとの一騎打ちに僅かに敗れてしまいます。ただ母としては前述のフォエヴァーダーリングの他にもHeavenly Loveが産駒唯一のG1勝ちを挙げています。
個人的にはさらにその母にあたるローミンレイチェルにびっくりしました💡ここでも日本語表記になっているように日本に輸入されている繁殖牝馬で自身もG1バレリーナS(ダ7F)を制しているG1ホースでダートの短めの距離で勝利を積み重ねた馬。2番仔がDarling My Darlingですが、5番仔のサンデーサイレンス産駒が白老F生産のゼンノロブロイです✨クラシックでは青葉賞を制して挑んだ日本ダービーではネオユニヴァースの2着。秋初戦の神戸新聞杯を制してネオユニヴァースの3冠阻止に挑んだ菊花賞ではザッツザプレンティの4着とG1には届きませんでした。明け4歳となった2004年は春シーズン未勝利に終わりましたが、秋には天皇賞・秋→ジャパンカップ→有馬記念と秋の古馬3冠路線を完全制覇。しかも有馬記念ではレコードを叩き出すなど本格化しました。5歳時には英国遠征をしてインターナショナルSではエレクトロキューショニストの2着。その後勝利を挙げることはできませんでしたが、4歳時の活躍は目覚ましいものがありました。
実はこのローミンレイチェルからの牝系には他にも重賞馬が出ており、タガノエリザベートがファンタジーS、ワンブレスアウェイが愛知杯、ロックディスタウンが札幌2歳Sと重賞を制しています。ただなぜか牝馬の方が芝で活躍して、ゼンノロブロイ以外の牡馬/騸馬はダートでOP入着や条件クラスという馬が多い印象。フォーエバーヤングも普通に血統を見ていたら芝で使いたくなるところですが、なぜかダートで下ろされて4連勝ですから矢作先生もそういったこの牝系の牡馬の傾向を掴んでいたのかもしれませんね💡
ちなみにフォーエバーヤングの下は2022年産、2023年産ともに牝馬で2022年産はサンデーRで5,000万円募集のキズナ産駒。その下はエピファネイア産駒になります。キズナ産駒が牡馬だったらまたダートで面白かったですね💡牝馬に良績の多いキズナと牝馬で芝タイトルを獲得傾向の牝系の仔は注目したいです。兄の活躍で注目度も上がっていると思いますし、こちらは美浦の手塚厩舎。厩舎としての成績は最近高くないですが毎年のようにG1ホースを出してくる厩舎ですから期待されているのでしょう!