現地時間3/30にメイダン競馬場で開催されたドバイワールドカップデー🏆日本馬は7レースに出走しました💡
ドバイゴールドカップ 芝3,200m
日本からはアイアンバローズ、リビアングラスが参戦。アイアンバローズはステイヤーズS勝ちのトップステイヤー、リビアングラスは重賞勝ちこそ無いものの菊花賞4着の実績。2頭ともサウジからの転戦になりましたが、勝ったのはそのサウジのレッドシーターフH勝ちのTower Of Londonでした。豪快な差し切り勝ちで長距離重賞連勝となりました。
アルクオーツスプリント 芝1,200m
日本からはジャスパークローネが参戦。一頭だけ大外を選ぶという日本の新潟芝1,000mのレースのような進路選択をしましたがブービー負け。奇策でナイスチャレンジでしたが、力及びませんでした。
勝ったのは香港のCalifornia Spangle。香港マイル、クイーンズSJCに続いてG1 3つ目の戴冠。
UAEダービー ダ1,900m
日本からはフォーエバーヤング、バロンドール、ジョージテソーロが参戦。サトノフェニックスが残念ながら直前での回避となりました。結果はフォーエバーヤングの横綱相撲。5連勝、重賞4連勝で海外重賞連勝となり、ケンタッキーダービーへ向かうことになりました。京都、門別、川崎、サウジアラビア、ドバイと異なる条件で結果を残しているというのがまた凄いですね。
ドバイゴールデンシャヒーン ダ1,200m
日本からは地方馬のイグナイター、ケイアイドリー、リメイク、ドンフランキーが参戦。日本馬が歴代苦戦してきた条件のレースにはなりますが、勝利したのは地元UAEのTuz。サウジアラビアでのリヤドダートスプリントは10着に敗退しましたが、地元に帰ってきてG1初制覇となりました。日本馬もドンフランキーが先行して2着と粘りましたが、勝ち馬には6馬身以上離されてしまい、世界とまだまだ溝があることがわかりましたね。
ドバイターフ 芝1,800m
日本馬が得意とする舞台のレースで、今回もマテンロウスカイ、ドウデュース、ナミュール、ダノンベルーガが参戦。マテンロウスカイが果敢に先頭に立ちペースを作る展開でしたが、最後は外からナミュールと併走したフランスのFacteur Chavalが勝利。重賞はパース賞に続いて2勝目でしたが、近走はG1でも好走していた馬。人気は10番人気と低評価でしたがちょっと過小評価されていましたね。母型はAllegrettaとSpecialと名牝のクロスを2本持つという馬。良血開花といったところでしょうか?
なおルメール騎手がこのレースで落馬して鎖骨など骨折。落ち方を見るとかなり危ない落ち方だったので骨折で済んでよかったかもしれません。ルメール騎手がこうった怪我をするのは非常に珍しい印象。こうなると来日するモレイラ騎手への依頼は増えそう。
ドバイシーマクラシック 芝2,410m
日本からはスターズオンアース、シャフリヤール、ジャスティンパレス、リバティアイランドと豪華絢爛なオールスターメンバーが参戦。しかし2番手から抜け出した地元UAEのRebel’s Romanceを誰も捕えることができずに敗退となりました。Rebel’s Romanceはゴドルフィンの馬ということで、個人的には2022年のBCターフの印象が凄く残っています。ちなみにダートでもUAEダービーを制している二刀流ホース。最近は不調でしたが8番人気はだいぶ甘く見られていましたね。
ドバイワールドカップ ダ2,000m
日本からはウィルソンテソーロ、デルマソトガケ、ドゥラエレーデ、そして連覇を狙うウシュバテソーロが参戦。ただここは逃げたLaurel Riverの強さだけが目立ちました。ウシュバテソーロにつけた着差は8馬身以上。一人旅状態で全く他の馬を寄せ付けませんでした。北米No.1種牡馬のInto Mischief産駒で近親にはG1を4勝しているEmollientがいて、その産駒であるカーミングエフェクトはNFで繁殖をしており、産駒はシルク、キャロットで募集されている実績があります。G1初挑戦でこの強さとは恐れ入りました。6歳馬ですが2022年8月以降休養して2024年1月に復帰している馬なのでまだまだ馬が元気なのかもしれませんね。
ということで今年のドバイワールドカップデーは日本馬の7戦1勝となりました。しかも芝のレースが未勝利でG1の勝利も無いというのはちょっと寂しい結果となりました。しかもルメール騎手が負傷で長期離脱。日本でルメール騎手が騎乗予定の出資馬がいる身としては非常に複雑な気持ちになりました。ルメール騎手の早期の復帰を願いたいですが、まずは完璧に直してターフに戻って来て欲しいですね。
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