ユニコーンステークス 京都 ダ1,900m
東京ダービーへのJRA勢のトライアルレースということでレース体系が大きく変更となったユニコーンS。制したのは三浦騎手騎乗の3番人気ラムジェット(牡3/佐々木)でした。スタートで後方でしたが徐々に進出して4コーナーではほぼ先頭を射程圏内。最後は流しながらも上がり3Fは最速。ヒヤシンスS勝ちの実力を発揮しました。
父マジェスティックウォリアー 母ネフェルティティ(母父ゴールドアリュール)という血統。祖母のラヴェリータは地方交流重賞7勝のダートの女傑でした。
これで東京ダービーへの優先出走権を獲得。もし回避となると2着だったサトノエピックに権利は移行しますが、無事なら使うでしょうね。
三浦騎手はこれで2012年以外は毎年のJRA重賞制覇。ずーっと年間勝利重賞1勝が続いていましたが、近年は複数勝利が続いています。あとはG1勝利ですね。
青葉賞 東京 芝2,400m
勝ったのは武豊騎手騎乗の2番人気シュガークン(牡3/清水久)でした。5、6番手からレースを進めると最後の直線ではショウナンラプンタとの激戦を制して重賞初制覇。未勝利→大寒桜賞→青葉賞と3連勝でダービーへの切符を掴みました。
父ドゥラメンテ 母シュガーハート(母父サクラバクシンオー)という血統で、もちろん半兄はキタサンブラック。それ以外にもショウナンバッハ、エブリワンブラックと兄弟馬の活躍も目立ちます。ちなみに2022年産はユニオンで募集中。ユニオンで1億円募集とかなりの強気の値段設定ですが、1つ上の半兄が重賞馬になったのは大きいですね。
ダービー馬にはなれないレースである青葉賞。高速決着だった皐月賞組がかなり強そうですが果たしてどうでしょう?
天皇賞・春 京都 芝3,200m
勝ったのは菱田騎手騎乗の1番人気テーオーロイヤル(牡6/岡田)でした。早めに抜け出して後続を待つ横綱相撲の展開でしたが、どの馬も敵わず。ダイヤモンドS→阪神大賞典→天皇賞・春と3,000m以上の長距離重賞3連勝でG1初制覇となりました。
父リオンディーズ 母メイショウオウヒ(母父マンハッタンカフェ)という血統。半兄のメイショウハリオに続いてのG1制覇で兄はダート、弟は芝長距離と全く異なるステージで活躍してくれています。父のリオンディーズにとってもこれが産駒G1初勝利。自身は早くに競走馬としては引退してしまいましたが、母シーザリオの血は本当に優秀。兄のエピファネイアも種牡馬として大成功。今年産駒デビュー予定のサートゥルナーリアもこれは楽しみが膨らみますね(個人的には評価していないのですが…)。
菱田騎手も13年目にしてこれがG1初勝利。しかも師匠でもある岡田稲男調教師の管理馬でのG1制覇ですから、これは師弟にとっても嬉しい勝利ですね。
正直大本命と言えるような馬もおらず、出走してきた4歳馬のドゥレッツァ、タスティエーラも近走で結果が残せておらずで混迷の様相でしたがずっと長距離戦線で安定感を発揮してきたテーオーロイヤルは素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。とは言っても日本ではこの路線の大きなところは来年の天皇賞・春までありません。そう考えるとぜひ欧州、豪州の長距離路線に挑戦してみて欲しい。もちろん遠征費などの問題もあると思いますが、ステイヤーの価値を上げるために是非とも挑戦してみてもらいたいですね。