ヴィントシュティレの勝ち上がりで未出走引退だったルフトクスを含めても3歳世代は50%以上の勝ち上がりが確定しているのですが、未デビューの馬がまだ1頭。それがシルクのストロングタイズ(牡3/萩原)です。
4月の更新から時系列で見てみると⬇️
4/5 在厩場所:ノーザンファーム天栄
天栄担当者「トレセン入厩後はゲート試験合格までスムーズだったようで、こちらへ来てからも疲れた様子はなかったですね。脚元含め馬体にも問題はなかったですが、骨折経験がありますから、念のため慎重に立ち上げています。現在は周回コースでハッキングを行っていて、調教後も歩様など気になるところはありません。募集時に北海道で見た時は、小柄な印象だったのですが、ずんぶんと立派になりましたね。馬はいいですし、無事にデビューできるよう脚元にはくれぐれも気を付けながら進めていきます。馬体重は501kgです」
4/12 在厩場所:ノーザンファーム天栄
天栄担当者「この中間は坂路コースでの乗り込みへと移行しており、週1回は14-14ペースで、残りの2回は15-15ペースで動かしています。徐々にペースを上げることが出来ているように、歩様に違和感が出てくることはありませんね。動きはまだモタモタしていますが、膝の状態には気を付けつつ、調整していきたいと思います。馬体重は512kgです」
4/19 在厩場所:ノーザンファーム天栄
天栄担当者「週明けに坂路コースを14-13ペースで登坂しましたが、その後に右前の歩様が気になりました。過去の骨折箇所のレントゲン検査を行ったところ骨膜が出ていることが確認できました。それが歩様が乱れた原因かなと思いますし、今はウォーキングマシンの運動を行っています。しばらくペースを落として回復を図りたいと思います。馬体重は508kgです」
4/26 在厩場所:ノーザンファーム天栄
天栄担当者「その後はウォーキングマシンで動かしつつ様子を見ていましたが、歩様はキープ出来ていましたし、今週半ばからトレッドミルでの軽めのキャンターを行っています。この中間に治療したこともり、右前の状態が悪化することは無いですし、今後は乗り運動再開のタイミングも計っていければと考えています。馬体重は517kgです」
5/3 在厩場所:ノーザンファーム天栄
天栄担当者「その後はトレッドミルでの軽めのキャンターを行っていましたが、右前の歩様はキープ出来ていましたし、今週半ばから乗り運動へと移行しています。現在は周回コースを軽めのキャンターで動かしていますが、大きな問題なく対応できていますから、この調子で徐々にペースを上げていければと思います。馬体重は527kgです」
5/10 在厩場所:ノーザンファーム天栄
天栄担当者「この中間は週3回周回コースでキャンターを行っています。現在はハロン18秒くらいまで脚を伸ばしていますが、動きはまずまずです。引き続き右前膝の状態には注意しつつ、段々とピッチを上げて乗り込んでいき、ベースアップを図っていきたいところです。馬体重は525kgです」
3月末にゲート試験を合格して一旦NF天栄に放牧。順調に乗り進めて上半期中にデビューできるかな?と思っていましたが、右前に骨膜が出ているということで一旦ストップ。現状はハロン18秒とのこと。
これはデビュー時期は確実に2歳馬よりも遅くなるでしょうし、下手すると中央でデビューできないのではないでしょうか?まぁ出走できても1、2走の勝負になりそうです。
果たして秘めている能力はどれだけなのか?少しでも将来に希望が持てそうであれば地方転出で年内2勝して戻ってくるプランが1番有力ですが、あとはシルクの3歳馬がどれだけ勝ち上がれるかですね。昨年も勝ち上がり率が微妙で今年も決して良くは無さそう。入厩頭数の兼ね合いを考えると以前よりは地方からの再転入のチャンスはありそうですが…
そもそもキズナ産駒ということで面白そう出資した馬。キズナはこの世代が5世代目で良い産駒が誕生するかなぁと予想していたのですが、その通り皐月賞はキズナ産駒のジャスティンミラノが勝利。それ以外にもクイーンズウォーク、シックスペンスが重賞馬に。ただ本馬は未だデビューができないとは。
馬体重は500kgを超えており、ダートで走る分には申し分ないのですが、脚元との戦いは続きそうですね。
現実的には夏のローカルデビューですかね?福島あたりでデビューして新潟に向かう?もしくは北海道滞在?という感じになると思っています。