キャロットの4歳牝馬キープスマイリング(牝4/武井)が1ヶ月前に美浦へ帰厩。昨年の8月26日が最後の出走でしたが、そこから約1年脚部不安により休養していましたがついに復帰戦のプランが具体的に発表になりました。
- 24/7/25 武井厩舎24日は美浦Wコースで追い切りました(85秒5-71秒8-57秒4-42秒4-13秒6)。25日は軽めの調整を行いました。「先週と同様に週中は長めに動かして息をつくるような形で動かしています。15-15-14-14-13といった具合でじわーっと上げていくような形で、負荷をかけられていますが動きはまだドタドタした感じです。それでも状況からするとまだ動けている方ですが、息に関してはまだまだだなと思えるため、態勢を整えるには時間が必要と感じました。馬体は570キロです。脚元に関しては今回入厩してから四つ肢とも繋部分にムクミが変わらずあって気になりますが触診痛はなく、先週、今週と動かす中で悪化することはないので、何とかこのまま保っていきたいです」(武井師)今のところ8月18日の中京競馬(濃尾特別・牝馬限定・ダ1800m)に出走を予定しています。
- 24/7/18 武井厩舎17日は軽めの調整を行いました。18日は美浦Wコースで追い切りました(84秒4-70秒7-56秒5-41秒7-13秒3)。「北海道で見せてもらったときは乗り込み状況的にも体的にもまだこれからではないかな…と思っていましたが、スタッフさんから7月中の移動を考えてもらえないですかという相談を受けていました。その話から逆算すると8月中の復帰を目指していくことになると思い、その時の状況からして少し長めにお時間をもらってトレセンでもつくっていければと思い、先週、天栄を経由する形で入厩させていただきました。改めて手元で様子を見ていると、体つきは当時よりも締まりは出ていて、重々しさばかりが目立つ状態ではないですね。とはいえ、大型馬で約1年ぶりの競馬ということを考えると中身はまだこれからになるでしょうし、しっかりと整えていく必要はありますから、ジックリ動かしていくつもりです。馬場の使い方等々を踏まえて、週中と週末の調教内容を逆転させるようなイメージでやっていこうと考えていて、今朝はスタンド前から入ってじわっと動かす内容にしました。単走でも道中は前向きに走れていて折り合いは問題ありません。動きは約1年ぶりということを考えると思った以上に体を使えて走っていましたが、それでも動きにまだまだ重苦しさはあります。直線はかなり振らないと手前を替えなかったですし、自分から加速する感じもまだ弱いので、これから乗り込んで改善していきたいです。息遣いがあまり良くなくノドが鳴っているように思えましたが、乗り手曰く、以前から悪化した感じはないとのことでしたね。息の入り自体は良かったです。脚元は、四肢の繋にムクミがあるので注意していますが、触診痛は今のところありません」(武井師)
昨年の夏に1勝クラスを勝利し、2勝クラスに挑もうとした矢先に脚部不安を発症して北海道での休養。1勝クラスのパフォーマンスが牝馬限定ながら0.7秒差の圧勝だっただけに連勝も十分期待できる内容でした。
元々大型馬であり、ノドの状態も不安が残りますが、脚元についてはより慎重にならなければならない馬。最終出走時の馬体重が554kgでしたが、北海道を出てくる時の馬体重はなんと590kgと600kgに迫る馬体重。牡馬でも重いくらいですが、これが牝馬だというから驚きです。
おそらくですが、今後も慎重にレースを選択して年間4走できれば良いくらいでしょう。下手すると年内で引退して繁殖入りの可能性も十分あり得ますね。
これだけ馬格のある牝馬で日本の主流血統が全く入っておらず、母は米国G1ホースですから繁殖としての価値も高い馬です。
セールでは1つ下のドゥラメンテ産駒の弟ウィープディライトが1億1,000万円、2つ下の同じくドゥラメンテ産駒の弟スピントロニクスが1億2,650万円、3つ下のサートゥルナーリア産駒の弟が1億9,800万円で取引されており、今年はコントレイル産駒の牝馬が誕生しています。牝馬なのでこの馬はまたクラブに回ってくるかもしれませんね。