ドジャースvsパドレスのMLBソウルシリーズも終えて、米国本土でも現地時間3/28にMLBが開幕しました。大谷選手の通訳でもある水原一平氏の違法賭博の話題で変な方向に注目されてしまっているのが残念。せっかくアジアで開幕したMLBに水を刺された形です。しかしロンドン、メキシコとアメリカ国外での試合はどうしてこうも乱打戦になるのか😅?今回は本来の開幕より1週間前だったことで調整の問題もあったかもしれませんが、それは投手も野手も一緒ですし、ちょっと両チームとも特に2戦目は投手が不甲斐なかったですね。
そんな今年のMLBでは3人のトッププロスペクトのJacksonがMLBデビューを飾ると思われます。
1人目は既にソウルシリーズでデビューを果たしたサンディエゴ・パドレスのJackson Merrillです。2003年4月生まれでまだ20歳。2021年のパドレスのドラフト1巡目指名で全体27位。元々は内野手ですが、チームの外野手不足も影響してセンターにコンバートされ開幕戦でMLBデビューとなりました。初戦こそヒットは出ませんでしたが、2戦目で2安打を記録。ただ3三振を記録したようにまだMLBに完全に適応しているという感じではありません。AAまでしかマイナーでは経験していませんが、HRを打つというよりは打率を残しつつツーベースを放つミドルヒッターの印象。OPSも.800まで乗っていませんでしたからしっかりとボールを見極める力も試されますね。開幕前のMLB.comのプロスペクトランキングでは12位でパドレスの中では2番目にランクイン。
2人目は昨オフにMLB未経験ながら8年8200万ドルの長期契約を結んだ、ミルウォーキー・ブリュワーズのJackson Chourioです。こちらはベネズエラ出身で国際FAで2021年にブリュワーズに加入。2004年の3月生まれでまだ20歳になったばかりです。昨年は主にAAでプレーして打率.280を記録してHRを22本、盗塁を43回成功。外野手で肩は平均的ですがスピードがあるので守備範囲も広い選手。10代で20HR、40盗塁をマイナーで達成したのは昨年のナショナルリーグMVPで同じくベネズエラ出身のロナルド・アクーニャJr以来ということでアクーニャ2世という期待もあるのかもしれません。サイズは決して大きく無いのが今後どう影響するかですが、スーパースターになるポテンシャルを持っていてMLBでも30HR以上が期待されます。開幕前のMLB.comのプロスペクトランキングでは全体2位にランクイン。
そして最後は何と言っても全体No.1プロスペクトのボルティモア・オリオールズJackson Hollidayです。2022年のドラフトでオリオールズから1巡目、全体での1位指名をされた選手でシルバースラッガー賞4度受賞のMatt Hollidayの息子でもあります。2023年はAでスタートしてAAAまで経験。AAでも長打率が.500超えでOPSも.928をマークしています。スプリングトレーニングでもMLBの投手を相手にも引けを取らない活躍で打率.311 OPS.954を記録。菊池雄星投手からグランドスラムを放つなどの大活躍でした。ただ開幕ロースターには入ることができず、マイナースタートが確定。チームは現状でも十分内野手の層が厚いこともありますし、Holliday自身も2003年12月生まれなのでまだ20歳になったばかり。しかもスプリングトレーニングでは2Bにコンバートされており、まだ実戦での経験が不足しています。打撃面でも上位レベルの左投手には対応できていないと判断され、AAAで経験を積むことになりました。それも球団の予想以上にHollidayの成長が早かったことが影響しているのでしょうね。いずれにせよ今年中にはMLBデビューするHollidayの姿が見られそうです。