キャロット カーディナルが心房細動に…過去の馬たちは?今後への影響は?

キャロットのカーディナルは本来ならば明日の新潟記念を予定していたのですが中間こんなことが⏬

  • 23/8/30  林厩舎30日は治療、休養中です。「先週から心房細動に対する治療を始めています。心臓へアプローチする薬なのでやはり危険でもあり、最初はテストとして通常の半分量の投薬から始めたのですが、頻脈になり、副反応が目立つ事態となりました。この状況で通常量の投与を開始するのは危険でもあり、診療所ならびにクラブと相談のうえ、治療薬を変えて対応を始めたのですが、週末までその治療を継続しても除細動までには至っていない状況です。心電図を解析してもらうと少しずつ快方へと向かってはいるので、もうしばらくはこの形を継続して変化を探っていくことになりますが、馬の状態をよく見ながら慎重に対応していきます」(林師)
  • 23/8/23  林厩舎23日は軽めの調整を行いました。「先週気になっていた前脚、トモ脚を念のためにチェックしてもらおうと思い開業獣医さんに週明けチェックをお願いしたのですが、その際の聴診で心房細動を起こしていることが判明しました。週末には乗り出し、馬場入りもしていたものの、正直症状を起こすほどの調教は行っておらず、いつ発症したのかも不明ですが、先週水曜日の診療所の獣医さんの聴診時も週末開業獣医さんに診てもらった際も気にならなかったということでしたからやはり週明けでしょうか…。自然に戻るケースもあるだけにそうあってほしいと思いつつ今日まで様子を見ていましたが、まだ症状が残るとのことで、除細動のための投薬を行うことになりました。心臓にアプローチすることからリスクが伴うため、できることならば投薬はしたくないのですが、このままにしておくのはあまりよろしくないことから治療を開始することになりました。現状からすると予定はいったん白紙にせざるを得ませんが落ち着いてくれればひとまず安心ですし、まずは回復を優先していきます。ご心配をおかけして申し訳ございません」(林師)

心房細動は人間でも発症する疾患ですが、心臓の4つに別れている部屋の中で上側の心房と呼ばれる部分が異常な電気信号によって無秩序に痙攣を起こしてしまう状態のことを言います。人間の場合は自覚症状として息切れや動悸、めまいを起こすことがありますが、無自覚の方もいる疾患です。加齢が主な原因でもあるのですがストレスもリスク因子になります。

では馬の場合はどうなのか?と言うとレース中に急に失速して行く馬が特に長距離のレースなどではいますが、そういった場合に発症しているのが心房細動です。統計的にも2,401m以上のレースに出走しているケースでは多いという結果が出ています。ブラストワンピースやエフフォーリアなどのG1ホースもレース中に発症してしまい、エフフォーリアはその後引退してしまいました。

ただカーディナルの場合にはレース中ではなく、在厩中の発症。ほんとに自覚症状的なものは無かったのかな?と思ってしまいますが、1週前の更新ではこんなことがありました⏬

  • 23/8/17  林厩舎16日、17日は軽めの調整を行いました。「入厩後は問題なく立ち上げていたのですが、週末に前脚の球節が少しポワッとしました。症状的にぶつけたか軽く捻ったかと思わせる程度で、今週に入ってからは落ち着いていますが、それとは別に週明けになって左前脚の繋の内側部分に張りがあり、触診痛も見られました。獣医さんに診てもらったところ、種子骨靱帯付着部を押すと少し反応があるものの、局所的にというよりはやや広めにポワーっとした腫れでもあるためちょっと違うかな、もしかすると週末の頓挫後の対処でバンテージを巻いていたのが少しあたったか、こもったかで傷腫れのような症状でもあるのかもしれないという話でした。腫れ方、痛みなどはフレグモーネというほどのレベルではなく、今くらいなら動かしてみてもいいように思えるということでしたが、念のため血液検査を行うことにしました。それで炎症を示す値が出ればほぼそれで間違いないだろうということが言えるようになりますし、抗生剤を入れながら乗り進めていけるという判断ができると考えたわけですが、示すほどの値ではなかったです。おそらく今回も打撲もしくは捻ったかによる一過性のものではないか、少し楽をさせてあげればおそらく落ち着くのではないかという見解もいただいたのですが、あまりいい箇所ではないだけに正直心配だったことから、今日の追い切りは控えて運動メインで軽めの調整にしました。新潟記念を目標として設定していますが、現時点で確実に向かえるかは何とも言えません。この後も慎重に見極めて、どうしていくか改めて検討させてください。ご心配をおかけして申し訳ございません」(林師)変更になる可能性はありますが、今のところ9月3日の新潟競馬(新潟記念・芝2000m)を目標にしています。

専門家がその時は気にならなかったということですから、脚元に出ていた症状とは関係なかったのかもしれませんが心臓から来る「むくみ」のようなものが出ていた可能性もあるのではないでしょうか。

人間の場合には抗凝固薬や抗不整脈薬による投薬やカテーテルアブレーションといって心房細動の元となっている部分を焼いてしまうという治療があるのですが、競走馬の場合には基本的には投薬せずに自然治癒を待つことが多いようです。しかしながら、今回のカーディナルは自然治癒せず、症状改善のために除細動のための投薬が行われることになりました。これで症状が早く落ち着いてくれることを祈るばかりです。ただ1週間経っても落ち着かないとなるとちょっと不安ですね。新しい薬がフィットしてくれると良いのですが…

せっかくOP馬になれて、初の重賞挑戦だったので今回は残念ですが、馬の命、状態優先ですからこの回避は仕方ないですね。復帰がいつになるのかが気になるところですが、秋にはアルゼンチン共和国杯や京都大賞典といった本馬が得意な距離の重賞が待っています。10/9の京都大賞典は難しいかもしれませんが、11/5のアルゼンチン共和国杯には間に合って欲しいところ…

5歳馬ですが牡馬ですので競走能力へ影響が無ければまだまだ現役続行は可能ですし、まだ14戦しかしていないのでフレッシュな馬です。ルメール騎手も評価していますし、なんとか復帰して欲しいですね。

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