キャロット グランデフィオーレ引退☆2度の骨折と転厩を経て6歳まで走り抜く☆

2/11の4歳以上2勝クラスで13着に敗退したグランデフィオーレ。6歳牝馬で3月には引退が控えている状況でしたが、今回の結果を受けて早めに引退となりました。

  • 24/2/13  引退「先週の競馬は希望していた外目の枠に入りましたし、ジョッキーには道中は揉まれないよう運んでほしいと伝えて送り出しました。ちょっと外、外を回りすぎかな…というところはあったものの、レース自体はスムーズで決して悪くない形で運べていたと思います。ただ、そこから前に迫ることができず後退してしまいましたからね…。馬は最後までやめずに頑張ってくれたのですが、2勝クラスで上位争いしていくにはもっと慣れが必要と言わざるを得ない内容でした。今回優先権を逃してしまいましたし、今後について改めてクラブサイドとも相談したのですが、残念ながらここで引退ということになりました。去年からお預かりさせていただいて、本当はもっといい成績を挙げられれば良かったのですが、会員の皆様にここまでご声援いただいたことを感謝しております。本当にありがとうございました」(西園翔師)昨年12月の中京で敗れた際は左回りが影響した可能性もありましたので、ひと息入れて右回りの京都に照準を定めました。実際にレースぶりこそ悪くなかったものの、途中から徐々にポジションを下げると、直線は余力がなく13着と大敗を喫してしまいました。牝馬の引退期限である3月までは少し時間を残しますが、今回のレース内容を鑑みて西園翔太調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。

デビューは2歳の6月の阪神。川田騎手騎乗で1番人気に推されましたが4着。2戦目も6着に終わりますが、3戦目で松山騎手を背に中京競馬場の芝1,400m戦で勝ち上がりを決めます。その後のサフラン賞では後の桜花賞2着馬であるサトノレイナスの4着。秋明菊賞ではピクシーナイトに先着するも2着。つわぶき賞では道中かかってしまい3着。ここまで2歳馬ながら6戦を消化し、その後骨折が判明。復帰は10ヶ月後になりますが、ここから低迷。さらには2度目の骨折もあり、心機一転5歳で藤岡厩舎から西園翔厩舎に転厩となりました。

転厩後はダートの短距離で成績が安定。2着が2回続いた後の9月の阪神で2勝目🥇🥇2歳9月の勝利からちょうど3年ぶりの勝利となりました。その後の2勝クラスではちょっと敷居が高く、上位争いとはなりませんでした。

先日引退のお知らせが届き、繁殖入りすることが記載されていました。ただ繋養地は不明です。生まれ故郷の白老Fに戻れるのであれば産駒がキャロットで募集されるケースもあると思いますが、競走成績は21戦2勝と目立つものではありませんから微妙なところですね。

ただこのグレイトフィーヴァー系はキャロットでずっと大事にされていた母系。祖母ヒカルアモーレは今年20歳。22年、23年産はいますが高齢なので引退でもおかしくない年齢。そして母のグランデアモーレは既に亡くなっています。母の妹のアモーレエテルノはキャロット所属でしたが既に他牧場へ移動。さらに妹のアモーレミオは繁殖情報なし。さらにその妹のラバーズケープも既に移動済みなのでヒカルアモーレからの血統は実質グランデアモーレの産駒しか残っていません。そのグランデアモーレの産駒たちも本馬以外は1勝止まり。グランデレジーナは既にサラオクに出されていますから、あとは妹たちの活躍次第です。

他のグレイトフィーヴァー系だと4勝を挙げたラフォルジュルネはビッグレットファームへ。そのほかもグランド牧場や天羽牧場など外牧場へ出されており、残されたのはシャルールくらい。ただあまり子出しが良くなく、現役馬2頭のみでここ数年も不受胎の期間がありました。ただ2番仔の3歳馬カニキュルが勝ち上がっているので、ここからまだ繋がっていきそうです。

グレイトフィーヴァー系はキャロットで募集されることが多い血統ながら、未だに産駒の重賞勝ちが無いという不思議な血統。ちょっと廃れつつあるのですが、絶やさないためにも貴重な父ドゥラメンテのグランデフィオーレには是非とも白老Fに残ってほしいところです。

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