おはようございます。
来年の種付けシーズンに向けて新たに導入される種牡馬のニュースがちらほら出ていますが、種牡馬のメッカである社台SSが導入する新種牡馬を見てみましょう。
まずは輸入種牡馬のポエティックフレアです。
![](https://rini-mlb-horse.online/wp-content/uploads/2021/10/020c7b037fe3130939ac92cb783851ac-1024x719.png)
父がDawn ApproachでGalileo系の種牡馬になります。母父はロックオブジブラルタルになります。日本での適性がどうかというのが欧州種牡馬の問題点になると思いますが、祖父New Approach産駒ではゴドルフィンのダーリントンホールが共同通信杯を制しているのが唯一の重賞勝利で、日本では産駒が10/17終了時点で通算10勝。ただ産駒が少ない中でも勝ち馬率は.500ですからなかなかです。ほぼ全てゴドルフィンの馬ですけどね❗️父Dawn Approach産駒はファストアプローチがOPクラスで走っていまいしたが、それくらいです。サンデー系やキンカメ系との配合は今まで無いのでそういった日本の芝適性が高い馬との配合でどういった産駒が出るか楽しみです。
競走成績としては今年の英2000ギニーと欧州3歳マイル王を決めるセントジェイムズパレスSを勝利しており、欧州の3歳チャンピオンマイラーという実績を引き下げてのスタッドインとなります。古馬との戦いでも2着に入っており、愛チャンピオンSでは2000mでセントマークスバシリカから3/4+ハナ差の3着ですから距離も2000mくらいならこなせそうです。
社台SSには同じく欧州マイル路線で活躍したシスキンがいますが、あちらはファピアノ系で全く異なる血統構成でアンブライドルズソングの血を持つのでディープ、ハーツ系の牝馬と配合されそうです。逆にこちらがキンカメ系の牝馬との配合が狙いでしょうか?
そして日本競馬からもう1頭スタッドインしたのがクリソベリルです。
![](https://rini-mlb-horse.online/wp-content/uploads/2021/10/aa5a8433cea6efd80cbee8c89d0c8874-1024x720.png)
こちらはお馴染みクリソプレーズの牝系で叔父にアロンダイト、兄弟にクリソライト、マリアライト、リアファルと重賞勝ち馬が名を連ねる🥕キャロットのアワブラッドの馬になります。昨年のJBCまでは国内8戦8勝と敵なし状態でしたが、その後に脚元の怪我で9ヶ月の長期休養。日本テレビ盃で復帰するも今度は喉鳴りで引退となりました。そういえば父のゴールドアリュールも喉鳴りでの引退でした。順調ならば間違いなく今のダート路線はこの馬を中心に回っていたはずですから惜しいですね。ただ父ゴールドアリュールの後継種牡馬であるエスポワールシチー、スマートファルコン、コパノリッキーは非社台SSということもあり、まだ活躍馬はスマートファルコン産駒のオーヴェルニュくらいです。父系を広げて行くためにも社台Gのバックアップがあるこの馬から活躍馬を出すことが次のクリソベリルの大事な仕事になります。キンカメ系の牝馬との組み合わせ、例えばノーザンファームにいるショウリュウムーンとの組み合わせだと↓
![](https://rini-mlb-horse.online/wp-content/uploads/2021/10/f55dfa38c95edd0697a9d13bf9a8736f-1024x720.png)
Kingmamboの4×3のクロスが発生します。逆にサンデー系が父の種牡馬だとサンデーの3×3など、ちょっと避けたいクロスが発生してしまいます。
まだ現役ですがBCにも挑戦するマルシュロレーヌとの組み合わせなんて面白いですね。
![](https://rini-mlb-horse.online/wp-content/uploads/2021/10/2bac9697b108119c20899eb39015ade3-1024x720.png)
キャロットのアワブラのダート界の結晶のような馬ですね。これならサンデーも3×4ですし、実は既に考えられているかも知れません。クリソベリルは母系の活力は間違いありませんし、筋の通っている血統ですからぜひ父ゴールドアリュールを超えるダート界の名種牡馬になって欲しいですね。
*写真の掲載についてはキャロットクラブより許可を得ています。