おはようございます。
現地11/4 ,5にキーンランド競馬場で開催された2022 ブリーダーズカップ。特に注目されたのがブリーダーズカップクラシックに出走したフライトライン(Flightline)でした。
タピット産駒の本馬は3歳の2021年4月のデビュー戦で13.1/4馬身差の圧勝。2戦目の一般戦も12.3/4馬身差。3戦目のG1マリブSでも11.1/2馬身差の圧勝。4歳になって2022年はG1メトロポリタンHを6馬身差、そして圧巻だったのはG1パシフィッククラシック。ドバイWCの勝ち馬であるカントリーグラマーに19.1/4馬身差の大楽勝。最後は流してこの着差でした。5戦5勝で迎えた今回のブリーダーズカップクラシックにおいても勝つのは当たり前で、どれだけの着差を付けられるかが注目されていました。
レースは前年のBCダートマイルを圧勝し、ペガサスワールドカップでも勝利したライフイズグッドが逃げて番手にフライトラインが着ける展開に。3番手以降は全くついていける様子がありません。3〜4コーナーではもうライフイズグッドを捉えて直線であっさり先頭へ立ちます。最後は一応追い出して後続に8.1/4馬身差をつけての楽勝で6戦6勝でダート界の王者となりました。これで6戦合計の着差が71馬身になったとのこと…単純に6で割っても10以上ですからねw
そんな中で現地でも比較されていて、当日の実況でも名前が出ていたのがセクレタリアトです。1973年の米国3冠馬で、3戦全てがレコード勝ち。特にベルモントステークスでは31馬身をつける大楽勝でした。馬体重も530kgを超えて、心臓の大きさが後の解剖で通常のサラブレッドの倍以上あったことが有名です。そして何と言ってもその後の種牡馬としての活躍も素晴らしく、北米のリーディングサイアー、ブルードメアサイアーになっています。
この2頭の直接の比較はもちろんできませんし、はっきり言ってどっちもスーパーホースでは語り尽くせない程の馬ということです。フライトラインのレーティングもブリーダーズカップの前で139ポンドでしたが、今回の結果を受けてどうなるのか気になりましたが、据え置きで139のままでした。さらなる上昇も期待しましたが残念。過去最高は2012年のフランケルの140。セクレタリアトの時代にはまだこのランキングも無かったのでこの値で評価されることはありません。この2頭の比較はアメリカの競馬ファンの頭の中での楽しみになっているかもしれませんね。
フライトラインはまだ6戦しかしていませんが今後どうするのか?気になっていましたが11/6には電撃引退が発表されました。確かにもうアメリカに敵はいないことは証明されましたし、今が価値最大でしょうからね💡