おはようございます。
先週はルメール騎手がCOVID-19感染で騎乗できなくなってしまい、ちょっと寂しい状況ではありましたが、G1に向けて重要な重賞が行われました。
チューリップ賞 阪神 芝1,600m
勝ったのは横山武騎手騎乗のキャロットクラブ所属馬、1番人気ナミュール(牝3・高野)でした。阪神JFでは出遅れもあり4着に終わりましたが、今回はしっかりとスタートを決めて、前走敗れたサークルオブライフを見るようなポジションにつけると直線は外から抜け出し、余裕を持った勝利でした。
ハービンジャー産駒は今年の3歳牝馬ではクイーンCのプレサージュリフトに続いての重賞勝利となりました。募集の時にこの世代のハービンジャー産駒は”いい”と言われていましたが、牝馬の方で結果が出ていますね。母サンブルエミューズはダイワメジャー産駒のスプリンターでしたから距離はどこまで?というところはありますが、父と母父からはあまりイメージができないキレる脚を使えますね。
叔母にマルシュロレーヌがいる血統ですので曽祖母がキョウエイマーチです。募集時はまだマルシュロレーヌは3勝クラスの身だったと思いますので募集価格2,600万円はかなりお得に感じますね。牡馬でも牝馬でもアベレージの高い産駒が多い血統ですからキョウエイマーチから派生するこの血統は今後も目が離せませんね。ちなみに叔父のバーデンヴァイラーも日曜日の総武Sを勝利してOP初勝利を挙げています。
オーシャンS 中山 芝1,200m
勝ったのは荻野極騎手騎乗の2番人気ジャンダルム(牡7・池江)でした。荻野極騎手は待望の重賞初勝利となりました。ジャンダルム自身も2017年以来の重賞2勝目となりました。池江厩舎も昨年は不調で重賞未勝利で調教師リーディングも12位でしたが、今年は調子が良さそうでリーディングも上位です。
なんといってもこの馬はスプリントG1 2勝のビリーヴの仔ですから、高松宮記念での母子制覇が期待されます。アメリカに渡ったビリーヴは現地で種付けをして産駒が外国産馬として日本で走っていますが、個人的には重賞は勝てませんでしたがファリダットが印象に残っています。青鹿毛の馬体が映えました✨
ビリーヴの種付け相手には最高峰の種牡馬がつけられています。kingmambo、A.P.Indy、Medaglia d’Oro、Smart Strike、Kitten’s Joy。産駒のフィドゥーシアもGun Runner産駒のグランアプロウソがデビューしていますので既に孫の代まで繁栄しています。なんかウイポの世界を観ているようで楽しいですね。
ディープインパクト記念弥生賞 中山 芝2,000m
勝ったのは田辺騎手騎乗の3番人気アスクビクターモア(牡3・田村)でした。道中は2番手で進めましたが、手綱を抑えながらでしたので、かかっているようにも見えました。ただ最後の直線は早めに先頭を捉えて、最後はドウデュースの猛追をクビ差凌いで重賞初制覇となりました。
父ディープインパクトの名が刻まれたレースで勝利し、父子制覇となった訳ですが、今回の出走馬の中では唯一のディープ産駒だったんですね💡
この馬の半姉Qemahはフランス調教馬でコロネーションS、ロートシルト賞とマイルG1を2勝していますので生産の社台Fとしても期待の血統ですね。2020年セレクトセールで1億8,700万円で取引されているのも納得ですし、まずは重賞タイトル1つ取れたので実力を証明しましたね。
皐月賞で本命視されている馬たちは直行組が多いですが、同じ条件で勝利したこの馬も本番が楽しみになりますね。