京都新聞杯 京都 芝2,200m
勝ったのは藤岡佑騎手騎乗の8番人気ジューンテイク(牡3/武英)でした。先行策を取ると最後の直線は内回りと外回りの合流地点で開いた内側を選択すると上がり最速の末脚で逃げたウエストナウを差し切って重賞初制覇となりました。
父キズナ 母アドマイヤサブリナ(母父シンボリクリスエス)という血統。キズナの5世代目からまた新たな重賞勝ち馬が誕生しました。半兄ジューンベロシティは東京ジャンプステークス、阪神ジャンプステークスと障害重賞を2勝。半姉ジューンオレンジは昨年のフィリーズレビュー3着で桜花賞にも出走。その後しっかりと条件戦を勝ち上がってOPクラスまで上がってきた馬です。
このレースでは1週目の1コーナーの入りでウエストナウが物見をして外に膨れたことで多くの馬が被害を被ってしまいました。ということで消化不良のままダービー出走が叶わなかった馬もいますし、ウエストナウ自身も調教再審査でダービー出走は難しくなってしまったようです。そういった意味でもちょっとすっきりしないレースになってしまいましたね。
新潟大賞典 新潟 芝2,000m
勝ったのは斎藤新騎手騎乗の7番人気ヤマニンサルバム(牡5/中村直)でした。ハナを切ると最後まで先頭を譲らず、逃げ切り勝ちで昨年の中日新聞杯以来の重賞2勝目となりました。
父イスラボニータの産駒で重賞を複数勝利したのは初めて。左回りのレースでは高いポテンシャルを発揮することができる馬で、通算7勝のうち5勝は中京、1勝東京、そして新潟で初勝利と左回りの競馬場完全制覇となりました。あとは東京の重賞を制すことができれば重賞も左回りの競馬場全て制覇となりますが、東京だとエプソムカップ、毎日王冠、天皇賞・秋が適性のレースでしょうか?
NHKマイルカップ 東京 芝1,600m
勝ったのは川田騎手騎乗の1番人気タイだったジャンタルマンタル(牡3/高野)でした。先行して2歳女王のアスコリピチェーノの外に位置します。直線ではアスコリピチェーノを外から蓋をしながら追い出して、相手の仕掛けを遅らせるとあとは独壇場。朝日杯FSに続いてのマイルG1制覇で世代のマイル王となりました。
父パレスマリスは昨年の秋から本馬とノーブルロジャーの活躍で一気に注目を浴び、ダーレージャパンスタリオンが今年から導入。マイル重賞を産駒が4勝していますが、今後どんな産駒が生まれてくるか楽しみです。本馬も皐月賞でも勝ったかと思わせるような抜け出しでの3着でしたが、適距離に戻った今回はさらにパフォーマンスを上げて来ましたね。
惜しかったのは2着のアスコリピチェーノですね。直線の進路取りを間違えたこともあり、追い出しに時間がかかってしまいましたし、周りに迷惑をかけたことでルメール騎手も制裁を受けることになりました。しかも同じサンデーRのキャプテンシーとノーザン生産のボンドガールが被害を受けてしまいましたからね…それでも2着まで来たのはやはり能力の高さですね。秋の再戦があればどうなるかわかりません。
これでジャンタルマンタルは引退後確実に社台SSで種牡馬入りできるのでは無いでしょうか?サンデーもキンカメも持たない牡馬ですからね。あとは香港のマイル戦で結果を出すことができればさらに種牡馬としての価値もUPしそうです。