現地時間の10/28から開幕する2022MLBワールドシリーズ。
今年はアメリカンリーグから西地区のヒューストン・アストロズ、ナショナルリーグから東地区のフィラデルフィア・フィリーズが勝ち上がって来ました。
アストロズはALの第1シードチームでしたが、ワイルドカードゲームを勝ち上がったシアトル・マリナーズ、第2シードのニューヨーク・ヤンキースを順当に負かして来ました。特にマリナーズ戦で完全に負ける流れだった初戦をアルバレスの一発でひっくり返してから完全に勢いに乗りましたね。
打線はブレグマンとグリエルが好調。ルーキーのSSペーニャもしっかりと働いています。逆にアルトゥーべが心配です。ヒットはやっと打てましたが30打席近くノーヒットでした。投手陣はレギュラーシーズン大活躍のベテラン バーランダーがいて、バルデス、マッカラーズJr、ガルシアが後に続く布陣です。ディビジョンシリーズでは打たれたバーランダーがALCSでは結果を残したので大丈夫かな?と思いますが不安てんはそこでしょうか。ブルペンも盤石でクローザーのプレスリーまで細かく繋いでいくことも可能です。
アストロズのワールドシリーズ制覇は2017年に1度ありますが、これはいわゆるサイン盗み騒動での制覇。昨年もワールドシリーズに駒を進めましたがブレーブスに2勝4敗で敗れました。不正をしなくても”強い”ということを見せつける機会が再び訪れましたが、今や完全にMLB全体のヒールチームですからねぇ。個人的にも素直に応援はできません。
対するフィリーズはNLの第6シード。つまりラストスポットでした。しかしながらここまでセントルイス・カージナルス、アトランタ・ブレーブス、サンディエゴ・パドレスとレギュラーシーズンの成績上位チームを次から次への撃破して来ました。こちらも初戦でカージナルス相手に9回に6点を取って大逆転したことで勢いに乗りましたね。NLCSの第5戦のハーパーの逆転HRも見事でした。
確かにそもそもの打線は強力です。リアルミュート、ホスキンス、セグラ、シュワーバー、カステヤノス、そしてブライス・ハーパーです。右左それぞれに強打者、好打者が揃っていて、そこに若手を組み合わせたある意味理想の打線ですね。投手陣はアーロン・ノラ、ザック・ウィーラーの2枚看板がいて、シンダーガード、スアレス、ギブソンなどが次点で控えます。2枚看板以外の投手の時にどうやりくりするかが鍵ですが、リリーフもアストロズほど盤石ではありません。調子のいい選手の見極めが大事になりそうです。
フィリーズのワールドシリーズ制覇は2度あります。1980年と2008年です。黄金期がたびたびあるフィリーズですが2013-1018年に低迷、再建の時期となり、2019年シーズンから積極補強に出ました。それでも結果は出ませんでしたがリスタートから4年目の今年ワールドシリーズに進出して来ました。今の主力が脂が乗りきっている今がラストチャンスかもしれませんから、2019年のナショナルズのような大下剋上に期待したいですね。