ヴィントシュティレが母に続いてオークス挑戦 血統的には?展開的には?

5/5の更新でまさかのオークスへの登録が判明したキャロットのヴィントシュティレ(牝3/古賀)ですが、特別登録をしてみたらなんとちょうど18頭の登録で出走可能に💡

前走は東京芝2,000mの牝馬限定の未勝利を大逃げを打っての逃げ切り勝ち。ノーマークで自分のペースでレースを進められたことと開幕週の東京の馬場も味方してくれての逃げ切りでラッキーな部分もありましたが、貴重な勝ち上がりを決めてくれました。

一応勝った後の更新で東京開催中にもう一度使うというコメントがあり、5/18のカーネーションC(3歳1勝C/牝馬限定)だとばっかり思っていましたが、まさかオークスを水面下で狙っていたんですね。確かに2,400mの距離ということで3歳牝馬にとってはタフですから登録も少なくなる要素はあったと思いますが、まさか獲得賞金400万円の1勝馬が抽選も無しで出られるとはびっくりでした。これなら確かに馬の適性的にも1,800mのカーネーションCを使うよりはよりゆったり走れるオークスの方が良いかもしれません。

では過去の傾向を見てみてヴィントシュティレはどれくらい可能性があるのか?とりあえずここ10年の1-3着馬をまとめてみました。

父を見るとここ2年はドゥラメンテの産駒が連覇中ですが、その前はディープインパクトの産駒が強く、あとはそれ以外のサンデー系の種牡馬の産駒が入っています。ヴィントシュティレの場合は父モーリスなのでロベルト系。デアリングタクトやウインマリリンがロベルト系の父を持っていますし、ウインマリリンの父スクリーンヒーローはモーリスの父でもあります。ただどちらかと言えば劣勢な種牡馬ではあります。しかもこの2頭が1、2着だったのは2020年ですがそれ以外の年ではロベルト系種牡馬の産駒の台頭は無いので怪しいところ。この年の勝ちタイムは過去5年では2番目に遅いタイムでした。ただ今年はエピファネイアの当たり年ですから、もちろん桜花賞馬のステレンボッシュは有力候補でしょうが。

それ以外だと母父ノーザンダンサー系の活躍が目立ちます。ヴィントシュティレはこのパターンには該当しませんが、一応母母父はノーザンダンサー系のパントレセレブル。そして母父はMonsunですのでソウルスターリング同様で、実績は一応ある母父。そして何と言っても母のピュアブリーゼが2011年のオークスで8番人気ながら逃げて2着に粘ったという実績がありますから、母系を見るとオークスへの適性は十分あると言えるのでは無いでしょうか?馬体も短距離タイプのモーリス産駒ではないのは明らかですらっと脚が長いのが特徴ですから、父よりも母系の影響を強く受けている可能性もあります。

では脚質はどうなのか?まず断言できるのはここ10年逃げて馬券になった馬はいないということです。2番手からレースを進めて2着となったウインマリリンや2番手で最終コーナーを回って勝利したソウルスターリングはいますが、位置取りの数字に一度も「1」は出てきませんでした。ただこれももしヴィントシュティレがノーマークで逃げることができるのであれば自分のペースで気持ちよく走れて良い結果を残せるかもしれませんからね。自分の競馬に徹して力を発揮してもらうしか無いでしょうね。ただ今回はおそらく津村騎手はミアネーロに騎乗すると思われますし、違う騎手を手配しなければなりません。果たして誰が乗ってくれるのでしょうか?

まとめると

血統:▲(母系の力で)

脚質:×

といったところでしょうか。まぁ逃げるかはわかりませんが、コメントを見る限りは自分のペースで走らせたいでしょうからね。

相手関係もこれまでと比べると劇的に強化されますが、一生に一度しか踏めない舞台に出走できるだけでも出資者として嬉しい限りですから、どんな結果になろうとも自分の走りを貫いて欲しいですね。

ちなみにオークスはクラブの馬と非常に相性が良い舞台で、2016年のシンハライトから8連覇中。しかもキャロット社台RHシルクDMMノルマンディーラフィアン社台RHサンデーRと様々なクラブから勝ち馬が出ています💡今年の1番人気はクラブの馬ではなく、オーナーズの馬になりそうですが、果たしてクラブ馬の連続勝利は続くのでしょうか?

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