先週の重賞振り返り【高松宮記念&日経賞&毎日杯&マーチS】

  • 2024年3月24日
  • 競馬

先週は春のG1開幕戦の高松宮記念が開催。その他にも注目の3歳馬が集まった毎日杯など合計4重賞が開催されました。

勝ったのは坂井騎手騎乗の5番人気メイショウタバル(牡3/石橋)でした。重馬場での開催となりましたが、スムーズに先手を取ると直線に入ると勢い衰えず、1頭だけ馬場を苦にせず突き放す一方で6馬身差の圧勝。シンザン記念の勝ち馬ノーブルロジャーに1秒のタイム差をつけての勝利。勝ちタイムも非常に優秀で重馬場で1:46.0を記録しました。

父ゴールドシップ 母メイショウツバクロ(母父フレンチデピュティ)という血統。母父のフレンチデピュティの産駒もそういえば道悪巧者が多かった印象ですが、本馬もそういったことが影響しているのかもしれませんね。ゴールドシップ産駒の牡馬の平地重賞制覇は2019年のブラックホールが勝利した札幌2歳S以来と久々の勝利。牡馬の大物がやっと誕生したのかもしれませんね💡前週のスプリングSをフレグモーネで回避した中でもこのレースぶりでしたから、大物感たっぷりです。

管理する石橋守調教師はこれが重賞初勝利。メイショウサムソンの印象が強いので松本オーナーの馬で管理馬の重賞初勝利というのは感慨深いですね。

勝ったのは鮫島駿騎手騎乗の4番人気シュトルーヴェ(騸5/堀)でした。ボッケリーニ、マイネルウィルトスの8歳馬2頭、7歳馬のクロミナンスが上位人気というちょっと寂しいメンバー構成でしたが、ゴール前の混戦を鋭く差し切って3勝クラスからの連勝での重賞初制覇となりました。

父キングカメハメハ 母アンチュラス(母父ディープインパクト)という血統。母のアンチュラスはファンタジーSを2着。半兄のアンティシペイトは七夕賞3着。叔母のワンダーレディアンエルは米国G1 CCAオークスを勝利しています。

これで天皇賞・春の優先出走権を獲得。3,200mは未知の距離になりますが果たして出走するのか?気性の問題もないタイプなのでこなせるかもしれませんが、キンカメ産駒は3,000m以上の重賞になると一気に成績が落ちるのがネックですね。

勝ったのは斎藤新騎手騎乗の7番人気ヴァルツァーシャル(牡5/高木)でした。中段待機から直線では一頭だけ全く違う脚色で伸びてくると、逃げ粘るミトノオーを差し切り。ポルックスSからの連勝で重賞初制覇となりました。

父マクフィ 母バイカターキン(母父エンパイアメーカー)という血統。マクフィ産駒はオールアットワンスがアイビスSDを2度制していますがJRAのダート重賞は初勝利。ドバイミレニアム→Dubawiと続く個人的に好きな父系ですが、日本の芝だとなかなか成功できていません。なんとか日本でも父系を繋いでいって欲しいですね。母父エンパイアメーカーも意外にもまだこれがJRA重賞2勝目。Nokazeの産駒のエアアルマス、エアファンディタなど優秀な産駒も多いのですが…

勝ったのは坂井騎手騎乗の6番人気マッドクール(牡5/池添)でした。雨の影響で道悪馬場。そんな馬場の内目を先行しながら最後まで粘り、ナムラクレアの追撃も凌いでG1初制覇🏆アイルランドの名門モイグレアスタッドファーム生産の外国産馬のサンデーR所有馬がG1を勝利するという珍しいケースですね💡

父Dark Angel 母Mad About You(母父Indian Ridge)という血統。父Dark Angelは英国G1のミドルパークSを制しているスプリンターで産駒も短距離傾向。欧州のスプリント路線を席巻し、リーディング上位に名を連ねる種牡馬。母のMad About YouはG3グラッドネスSの勝ち馬。祖母も重賞勝ち馬でおじのRoyal DiamondはアイルランドG1の愛セントレジャー勝ち馬。母系は活躍馬多数。

未勝利から4連勝でオープンまで駆け上がりましたが重賞、G1で好走するものの勝利には手に届かないもどかしい競馬が続いていましたが初重賞勝利がG1制覇という素晴らしい結果となりました。

1口100万円で40口での募集ということでサンデーRの牡馬と考えるとお手頃。やはり外国産馬という点でこれぐらいで収まっていたのでしょうが、海外ならもっと高そう。しかも父系は日本ではなかなかマイナーな系統。これは今後の種牡馬としての価値も高いでしょうから、是非とも種牡馬として産駒も見てみたいですね✨

競馬王2024年4月号【電子書籍】[ 競馬王編集部 ]
価格:2980円

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です